ドイツ、スペインを撃破し日本中を熱狂の渦に巻き込んだW杯から4ヶ月が経過し、次のW杯に向けてのスタートが切られた。その初陣となった3月末の親善試合で数名の初招集者が名を連ねたが、名古屋グランパスの藤井陽也もその1人。角田涼太朗(横浜F・マリノス)の負傷による辞退を受けての追加招集であった。 昨年の2022年シーズンから主力の座を掴んだ藤井だが、名古屋グランパスU-18からトップ昇格を見送られた後に大学進学を目指すも、不合格となったため一転してトップ昇格の措置が取られた珍しい経歴を持つ。誤解を恐れずに言えば “最下層” からのスタートで、茨の道だったと言っても過言ではない。そこから4年目の昨年に一気に花を開かせA代表まで上り詰めた彼に、これまで歩みと見据える未来を聞いた。 ――藤井選手はU-18から昇格できずに大学進学を目指しましたが、不合格となったことでトップ昇格へ、となりましたよね。そう