「日本のITプロ(システム管理者や開発者)を取り巻く環境は,厳しい,きつい,帰れないの3Kだと言われている。われわれは,この環境を改善していきたい」---マイクロソフトのダレン・ヒューストン社長(写真1)は,2006年8月29日に開幕したシステム管理者向けのイベント「TechEd 2006 Yokohama」の基調講演でこう宣言した。同社ではITプロの環境改善に貢献するために,(1)「MSDN」や「TechNet」などで提供する無償コンテンツの充実,(2)セミナーの拡大,(3)技術者トレーニングや資格制度の充実,(4)技術者コミュニティの支援---といった取り組みを強化する。 同氏は基調講演で「キビシイ,キツイ,カエレナイ」と,3Kの要素を日本語で語って見せることで,それが「日本だけの現象」であることを強調した。「アメリカのITプロは,サーバーをリブートするために週末出社したりしない。われ