「うさちゃんクリーニング」の名前で東日本に約560店舗を展開するクリーニングチェーン「ロイヤルネットワーク」(山形県酒田市)が、さいたま市北区の近隣商業地域にある工場で、建築基準法が禁じている引火しやすい石油系溶剤を使っている疑いのあることが、さいたま市の立ち入り検査で分かった。 市北部建設事務所によると、事務所の9日の立ち入り検査で、従業員が石油系溶剤の使用を証言。工場の機械も石油系溶剤用のものだった。市は13日以降に責任者を呼び出して再確認し、建築基準法に基づき行政指導する方針。 建築基準法では、用途地域が商業系や住宅系の場所で石油系溶剤を使用することを禁じている。 ロイヤル社の仲條啓介常務執行役員は「平成16年の開店の際、消防署や保健所などへ書類を提出し営業許可を得ている。なぜ今ごろ指摘を受けるのか分からないが、問題があるなら真摯(しんし)に対応したい」と話している。