【モスクワ=貞広貴志】モスクワ警察当局は27日、モスクワ市内にある世界最大級の迷惑メール業者「スパムイット」の経営者自宅などを薬事法違反容疑で家宅捜索したことを明らかにした。 同社は、受信者の同意なしに営利目的メールを大量に送る「スパム」と呼ばれる手法で、バイアグラの模造品などの購入を呼びかけ、地元紙によると米欧などで過去3年半に1億2000万ドル(100億円)強の売り上げをあげた。 調べによると、スパムイットを経営するイーゴリ・グセフ容疑者(31)は電子メールに含まれたウイルスで利用者のコンピューターを感染させるなどの手段で送信元を偽装した上で、1日に500億通もの広告メールを世界中に送り付けていた。