「同じクラウドとはいっても、今話題のプライベートクラウドとは大きく違う」、そう語るのは米salesforce.com、代表取締役副社長のケン・ジャスター氏。ジャスター氏は、同社の法務・政策・コーポレート・ストラテジー担当であり、ワールドワイドのデータセンター戦略なども担当している。今回、Dreamforce 2009会場において、日本のプレスとの共同インタビューの機会が得られたので、一問一答形式で紹介する。 ―クラウドコンピューティングを利用する上で、データがどの国に存在するのかを気にする企業や官公庁は少なくありません。ワールドワイドでのデータセンター戦略はどのようになっていますか? ジャスター氏 よくそういった意見を聞きますが、クラウドコンピューティングにとって重要なのはセキュリティや安全性です。インターネットは国境を越えたデータのやりとりが発生するものですから、場所は本当は重要ではない