トップ > 富山 > 12月1日の記事一覧 > 記事 【富山】 観測調査 困難の連続 立山の氷体 流動確認 2010年12月1日 御前沢雪渓での流動観測調査=立山町で(8月29日撮影、立山砂防カルデラ博物館提供) 学芸員「正直ほっとした」 流動が確認されて氷河に大きく近づいた北アルプス・御前沢雪渓。その氷体調査は、危険な行程や観測の失敗など困難の連続だった。国内初の氷河発見の可能性が極めて高い調査結果に、担当した立山砂防カルデラ博物館(立山町)の福井幸太郎学芸員(37)は「観測方法も確立されていないので、正直ほっとした」と特別な思いを語った。(山田晃史) 昨年九月に氷体を発見したとき、国内最大規模と分かった。流動する氷河の可能性があるとして、斜面からの落石など約二十カ所に目印を付けて今年観測する予定だった。しかし、雪渓表面の石は雪や氷が解けることにより移動し、データが得られず失敗した。 今