【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米大統領は15日、グルジアに侵攻したロシア軍の駐留が依然続いている情勢を受け、声明を発表し、「暴力と脅迫に依存する外交政策は、21世紀にあって受け入れ難い」とロシアを激しく非難した。さらに、米政府としての解決策を「欧州ならびに他のG7(主要国)メンバーと緊密に協議している」と強調した。 グルジアでの紛争をめぐり、ロシアを排除した主要国(G7)との対応協議をブッシュ大統領自身が公式表明したのはこれが初めて。大統領は、「ロシアは責任ある国家の道に立ち戻るのか、対立と孤立への道を進むのか決断すべきだ」と述べるなど、民主主義と市場経済を共通理念に発足したサミット(主要国首脳会議)へのロシア参加資格が、今回の事態で揺らいだとの認識をにじませた。