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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (18)

  • 近代世界システムの終わりの始まり : 池田信夫 blog

    2016年07月03日07:13 カテゴリ 近代世界システムの終わりの始まり イギリスが「産業革命」と民主政治によって繁栄したという類の歴史観は、最近では書も示すように史実によって否定された。その覇権を可能にしたのは、ブローデルが世界=経済と呼んだヨーロッパ独特の水平分業システムだ。 中国やオスマンなどの世界=帝国では国家と経済が一体だったので、その支配地域を超えて貿易を行なうことができなかったが、バラバラの国家が分立していたヨーロッパでは、国境を超えた商業が早くから成立し、政教分離によって宗教的に敵対する国家間でも通商が行なわれるようになった。 携帯電話でいえば、世界=帝国ではガラケーのようにハード/ソフトが一体だが、世界=経済ではAndroidのように同じOSをサポートしていれば、ハードウェアは何でもよい。これがウォーラーステインのいう近代世界システムの最大の特長だ。 ここでは異な

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    jusei 2016/07/03
  • ヘリコプターマネーは離陸した : 池田信夫 blog

    2016年06月08日15:38 カテゴリ経済 ヘリコプターマネーは離陸した けさの日経新聞の1面トップは「三菱UFJ銀「国債離れ」 入札の特別資格返上へ」。ほとんどの人には大したニュースにみえないだろうが、これはメガバンクが国債の買い手から売り手に回る大きな節目だ。 国債保有残高をみると、図のようにすでに銀行は売り手になっており、保有高は日銀が銀行を超した。このまま国債の売りがふくらむと、今まで低下する一方だった金利が上昇に転じ、国債を保有する金融機関に含み損が生じるおそれがある。 続きはアゴラで。 「経済」カテゴリの最新記事

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    jusei 2016/06/09
  • 歴史は感情で動く : 池田信夫 blog

    2016年03月13日13:25 カテゴリ 歴史は感情で動く ヒュームは、歴史上もっとも重要な哲学者である。彼によってカントは「独断のまどろみ」から目覚めたが、ヒュームの否定した「理性への信仰」から逃れることができなかった。ヒュームはデカルト的な自我の存在も疑い、自己の同一性をもたらすのは多くの感覚を統合する「記憶の保持」だという、現代の脳科学とほとんど同じ考えをもっていた。 その意味でヒュームの思想は、時代を大きく超えて現代のポストモダンに通じるが、彼の徹底的な懐疑が最後によりどころにしたのは、歴史だった。「人は生まれながらに平等だ」などというルソーの社会契約論はフィクションであり、人はつねに歴史的に与えられた現実の中に生まれ、経験を通じて自己を形成してゆく。 だから初期に『人間性論』で哲学を論じたヒュームが、その後半生を全6巻の大著『イングランド史』に費やしたのは自然だった。彼は歴

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    jusei 2016/03/13
  • ブロックチェーン革命 : 池田信夫 blog

    2016年02月11日11:00 カテゴリIT ブロックチェーン革命 銀行は政府の規制に守られて新規参入はほとんどなく、もうかるときは青天井だが、つぶれそうになると政府が救済してくれるおいしいビジネスだ。これは銀行が私企業でありながら決済システムという公共インフラを支えているからで、かつてNTTが公共的な通信インフラを支えていたのと同じだ。 ご存じのように通信に関しては、NTTの中央集権型レガシーシステムは分散型のインターネットに取って代わられたが、銀行はいまだにレガシーシステムで莫大な超過利潤を得ている。今回のマイナス金利をめぐる大混乱は、日銀がコントロールする中央集権的な金融システムの終わりの始まりかも知れない。 ただ低コストで「ベスト・エフォート」のインターネットが電話網を駆逐したように、分散型のブロックチェーンは、ゼロリスクを求められる金融より、書の紹介しているようなデータの信頼

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    jusei 2016/02/11
  • 【更新】「新たな民政党」が必要だ : 池田信夫 blog

    2017年10月22日21:44 カテゴリ 【更新】「新たな民政党」が必要だ 総選挙は予想どおり自公政権の現状維持で、安倍3選も視野に入ったが、泡沫だった立民党が勝って55年体制に回帰し、政治的には「1回休み」である。書は戦前の政党政治について書いたものだが、日にまともな野党が育つ条件を考えている。 立憲政友会は政府と一体の御用政党だったので、民間を代表する政党が必要だった。一つの可能性はヨーロッパ型の社民政党だが、これはうまく行かなかった。当時の日はまだ農業国で、労働者がそれほど大きな政治力をもっていなかったからだ。 もう一つはイギリスのホイッグに近い自由主義の政党だ。これが1927年に浜口雄幸の結成した立憲民政党で、その理念は、議会中心政治、軍縮、健全財政だった。彼らの集票基盤は地主や財閥などの高額納税者だったので、政友会が「税金を使う党」だとすると、民政党は「納税者の党」だっ

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    jusei 2016/01/30
  • ネットワークは個人を会社から解放する : 池田信夫 blog

    2016年01月10日11:59 カテゴリIT ネットワークは個人を会社から解放する 今年からアゴラ研究所は、渋谷に移転した。同時に事務所機能はなくし、週1回のミーティング以外はすべてネット上で行なうことにした。GEPRはビル・ゲイツの提案でvirtual thinktankとして発足したが、アゴラ研究所もvirtual companyになったわけだ。 Krepsが1990年の有名な論文"Corporate culture and economic theory"で予言したように、企業活動が一つの社屋で行なわれる時代は、21世紀には終わるだろう。企業の質は評判の乗り物なので、情報インフラが整備されれば世界のどこで生産してもいい。 たとえばシスコシステムズの生産は世界各地で行なわれているが、それを統合するのは物的資ではなく、シスコというブランド(評判)である。これを守るためにシスコの社内

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    jusei 2016/01/10
  • 非同期コミュニケーションの時代 : 池田信夫 blog

    2016年01月08日11:46 カテゴリメディア 非同期コミュニケーションの時代 「クローズアップ現代」が、この3月で終わるそうだ。私は1993年にこの番組を始めたときのスタッフだが、3年続いたら立派なものだと思っていた。「よく23年も続いたな」というのが正直な感想だ。ご苦労様。 NHKのドキュメンタリーは「日の素顔」や「新日紀行」以来の伝統があり、毎週30分の番組をつくるのが報道番組PDのあこがれだった。しかし世の中の動きが激しくなって、30分の物語を構成することは困難になり、いったん打ち切って「土曜リポート」という短い番組になった。 ところが他のセクションの似たような番組と競合するので、報道と教養と科学で週4(あと1はローカル)やろうという寄り合い所帯で始まったのが「クロ現」だった。しかし週1でもしんどいのに、週4もネタがあるわけない。おかげで出家詐欺みたいなしょぼい話を

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    jusei 2016/01/08
  • 「新聞」を卒業すればニュースメディアの可能性は大きい : 池田信夫 blog

    2015年12月26日08:16 カテゴリメディア 「新聞」を卒業すればニュースメディアの可能性は大きい WSJによれば、2年前にジェフ・ベゾスがワシントン・ポストを買収してから初めて、その利用者がNYタイムズを上回ったという。 ベゾスは250億ドルでポストを買収してから社員を100人も増やし、紙メディアから撤退して電子メディアに投資し、キンドルに組み込むなど「新聞」というビジネスを超える展開を図っている。当面は赤字だろうが、アマゾンも最初は巨額の赤字で、存続が危ぶまれたものだ。 これは日の新聞にもヒントになるだろう。もはや朝日も読売も「新聞」としては(内容的にも経営的にも)終わったので、これからはまったく新しい電子媒体のニュースメディアが出てくるしかない。その可能性は大きいと私は思う。 続きは12月28日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。 「メディア」カテゴリの最新

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    jusei 2015/12/26
  • テレビ・新聞の言論を支配しているのは誰か : 池田信夫 blog

    2015年12月04日13:38 カテゴリ同時投稿 テレビ・新聞の言論を支配しているのは誰か 毎日新聞がまたBPOの問題を取り上げて正義の味方を気取っているが、単なる社会ネタの「やらせ」問題なんて大した話ではない。それより3年で1000億の累損を出してつぶれたNOTTVの事件をどこの新聞もテレビも報じないのは、なぜなのか。 言論弾圧は総務相が白昼堂々とテレビ局の幹部を呼び出すといったわかりやすい形で行なわれるわけではない。外資を排除してNTTドコモと民放連を組ませ、NOTTVをつくった張人は、櫻井俊情報通信基盤局長(当時)である。彼はクアルコムを排除するために民放連グループにドコモを引き込み、オークションを拒否した。 続きはアゴラで。 「同時投稿」カテゴリの最新記事

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    jusei 2015/12/04
  • NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(3) : 池田信夫 blog

    2015年12月02日00:26 カテゴリIT NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(3) 最初から政治的な取引で、ビジネスとして成り立つはずのなかったNOTTVがつぶれるのは自業自得だ。累損1000億円も、ドコモの毎年8000億円以上ある営業利益で吸収できる。利用者は150万人程度なので、サービスが止まっても大した影響はない。 問題は、国民の共有財産であるVHF帯の電波が、浪費されていることだ。地デジの帯域は、図のようにVHF帯からUHF帯に移される予定だったが、全国100%に普及しているテレビをすべて変更するコストは、置局だけで1兆円を超し、地方局にはとても負担できなかった。 このため民放連の氏家会長をはじめ、地方局がデジタル化に反対したので、郵政省は2001年度の予算で、UHF帯に移行するためのアナアナ変換(中継局の周波数変更)に3000億円以上の補助金を出した。 これには「私企

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    jusei 2015/12/02
  • NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(2) : 池田信夫 blog

    2015年12月01日01:37 カテゴリIT NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(2) ドコモの特殊なアンテナをつけた端末でしか見られないNOTTVができた背景には、複雑な事情がある。2007年に2.5GHz帯の比較審査(美人投票)が行なわれたとき、4グループの中で、ドコモのグループ(B社)が落選し、ウィルコム(A社)とKDDI(C社)が当選したが、その理由に業界は驚いた。次の表のように「継続的に運営するために必要な財務的基礎がより充実している」という点でウィルコムがトップだったのだ。 「日の丸技術」であるPHSを通すことにご執心だったのが当時の菅義偉総務相で、その意向でウィルコムが選ばれたといわれる。日有数の高収益企業ドコモより「財務的基礎が充実」していたはずのウィルコムは、まもなく経営が破綻してカーライル・グループに買収され、さらに経営が行き詰まってソフトバンクに買収された。

    NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(2) : 池田信夫 blog
    jusei
    jusei 2015/12/01
  • NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(1) : 池田信夫 blog

    2015年11月30日09:14 カテゴリIT NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(1) 大手メディアがまったく伝えていないNOTTVの破綻だが、話は非常に複雑なので、連載で今までの経緯を説明しよう。まずそれを運営しているNTTドコモと民放連の子会社mmbiの今年の決算は次の通り。 2015年6月のNOTTVの決算公告 当期純損失が503億円、累積赤字(利益剰余金の赤字)が996億円と、株主資の2倍の債務超過で、普通の会社ならとっくに清算される財務状況だ。アゴラでも書いたように、これが失敗することは最初からわかっていた。不思議なのは、こんな大赤字になるに決まっているビジネスをNTTドコモの中村社長(当時)がなぜ始めたのかということだ。これには電波社会主義に特有の複雑な事情がある。 続きは12月7日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。 「IT」カテゴリの最新記事

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    jusei 2015/11/30
  • 最低賃金の引き上げは雇用に悪影響をもたらす : 池田信夫 blog

    2015年11月26日14:08 カテゴリ経済 最低賃金の引き上げは雇用に悪影響をもたらす こども版の記事がいろいろ反響を呼んでいるので、補足しておこう。これはあくまでも原則論をのべたもので、上級の教科書には需要独占(雇う企業が1社しかない)の場合には最低賃金を引き上げても雇用は減少しないなどの例が出ている。 しかし日の場合は、雇用の「非正規化」が急速に進んでおり、時給が上がると切りやすい「失業予備軍」が多い。こうした非正社員には主婦のパートが多く、失業が世帯の生活に及ぼす影響は限定的だが、若年の世帯主の場合には深刻な問題になる。労働者の生活を改善する政策としては、直接給付で再分配するほうがいい。 続きは11月30日(月)朝7時に配信する池田信夫ブログマガジンでどうぞ。 「経済」カテゴリの最新記事

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    jusei 2015/11/26
  • Uberのようなイノベーションを日本で増やす方法 : 池田信夫 blog

    2015年11月21日16:02 カテゴリ同時投稿 Uberのようなイノベーションを日で増やす方法 スマホによる配車サービスUberは、世界中で現地のタクシー会社と紛争を起こしている。これは多くの国でタクシーが免許制だから、無免許の「白タク」になるためだが、なぜタクシーには免許が必要なのだろうか? 商店のように地理的に固定されていると、客をだますと評判が落ちて商売できなくなるが、移動しているタクシーはそういうペナルティがきかないので、免許で国が信頼を保証している。しかしスマホが発達すれば、タクシーも追跡して悪質なドライバーはUberから追放することでペナルティが可能になる。 続きはアゴラで。 「同時投稿」カテゴリの最新記事

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    jusei 2015/11/21
  • http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51961149.html

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    jusei 2015/10/31
  • ソニーをだめにした出井社長 : 池田信夫 blog

    2015年10月30日13:27 カテゴリIT ソニーをだめにした出井社長 ソニーがきのう4~9月期の連結損益を発表した。当期純損益は1059億円で、5年ぶりの中間黒字を計上した。ちょうど今夜のアゴラ経済塾ではソニーをテーマにするので、その中間決算の中身を調べてみた。 ソニーのセグメント別の連結営業利益 これはセグメント別の営業損益だが、増益に寄与した最大の要因は、昨年1722億円もの減損処理をしたスマホの赤字が減ったことだ。画像センサとゲーム機(PS4)の黒字は増えたが、映画は赤字が増え、業の足を引っ張っている。最大の稼ぎ頭は、一貫して金融(ソニー銀行・生命)である。 これは典型的なコングロマリットの末期症状だ。過去にも映画部門を売却すべきだという株主の要求があり、「スパイダーマン」のような大ヒットを出したときは投資家からも「映画部門だけなら買う」という声があったが、最近では金正恩暗殺

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    jusei 2015/10/30
  • 織田信長のイノベーションとその挫折 : 池田信夫 blog

    2015年10月11日13:59 カテゴリ 織田信長のイノベーションとその挫折 先週のアゴラ経済塾で竹内健さん(元東芝)の話を聞いて、つくづく日の会社の失敗はどこも同じパターンだと思った。各事業部がタコツボ化して経営陣にもコントロールできず、赤字の事業部が切れないために黒字の事業部から補填するうちに、会社全体が傾いていく。 彼は事業部が江戸時代の「藩」のようなものだといっていたが、その構造はそれほど古いものではない。戦国大名までは、自分の土地を支配して年貢を取り立てる在地領主で、彼らの「家」は自律性が強く、独立の中小企業のようなものだった。これはヨーロッパの封建社会(社団国家)とよく似ている。 これを統一しようとしたのが、織田信長だった。彼が文字通り全国統一を計画していたのかどうかは、最近の研究では疑問視されているが、在地領主の自律性を奪い、自分の支配下に置こうとした。彼のモデルは、秦

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    jusei 2015/10/11
  • 携帯電話料金はもっと安くなる : 池田信夫 blog

    2015年09月12日10:42 カテゴリ同時投稿 携帯電話料金はもっと安くなる きのうの経済財政諮問会議で、安倍首相が携帯電話料金の家計負担が大きすぎると指摘し、高市総務相に料金引き下げの検討を指示した。 上の図(Garbage News)のように、電話料金(その8割は携帯)が家計支出の中で増える一方、世帯消費支出は減っている。その最大の原因は、携帯電話業者が寡占状態になっているからだ。人口6000万人のイギリスでも4社あるのに、日は3社になってしまった。その最大の理由は、周波数が社会主義的に割り当てられ、競争がないからだ。 続きはアゴラで。 「同時投稿」カテゴリの最新記事

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    jusei 2015/09/12
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