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ブックマーク / tumada.medium.com (18)

  • シリコンバレーはただの場所ではなく、マインド(とコミュニティ)である

    「シリコンバレーはただの場所ではない。マインドである」と書いたのは Andreessen Horowitz の Marc Andreessen です。 これは非常に良い指摘だと思っています。たとえば仮に「シリコンバレーのような”場所”をどう作っていくか」という問いを立てた場合は、 企業の R&D センターと大学をミックスしたクラスターを作るコワーキングスペースなどの場所を作る技術ライセンスの移転を行いやすくする規制を緩める資を集めるイベントをする支援体制を整えると、「場所」という言葉に引き寄せられた答えを返しがちです。しかし現状、残念ながらその多くがうまくいっていないとも言われています。 一方、「シリコンバレーのような”マインド”をどう作っていくか」という問いを立てた場合にはもっと別の角度の回答が見えてくるのではないかと思います。 たとえば pay it forward のマインドや人を

    シリコンバレーはただの場所ではなく、マインド(とコミュニティ)である
    jusei
    jusei 2016/06/20
  • スタートアップに必要な「反直観的な思考」とその解剖

    (この記事は 2016 年 6 月 8 日に慶応義塾大学ビジネススクールで行った授業の内容をベースにしたものです。昨年の授業はこちら) Paul Graham いわく「スタートアップは極めて反直観的 (counterintuitive)」だそうです。たとえば以下のような事柄が反直観的なものとして挙げられています。 スタートアップのアイデアを見つけるためにアイデアを探そうとしてはいけない (How to Get Statup Ideas)成功のためにスタートアップの専門知識は必要ない (Before the Startup)スタートアップにゲームの攻略法のようなものは存在しない (Before the Startup)スタートアップが自分に合っているかどうか、試すまでは分からない (Before the Startup)最初は非常に小さな市場から始めるべき (Zero to One)困難な問

    スタートアップに必要な「反直観的な思考」とその解剖
    jusei
    jusei 2016/06/13
  • スタートアップの資金調達に有効な「リスクの玉ねぎ理論」という考え方

    (この記事は 2016 年 6 月 8 日に慶応義塾大学ビジネススクールで行った授業の内容をベースにしたものです。昨年の授業はこちら) Andreessen Horowitz の著名 VC であり、Netscape を作った起業家でもある Marc Andreessen が様々な場で紹介している「リスクの玉ねぎ理論」というものがあります。 これは「起業家も理解しておくべき VC の投資判断基準」の考え方です。こうした VC の視点を起業家側も持っておくことで、起業家は資金調達の際に VC をより説得しやすくなります。また実際の事業進捗の一つの基準として使える考え方でもあります。 リスクの玉ねぎ理論とスタートアップのリスクVC はスタートアップへの投資を行う際に、「このスタートアップはどのリスクが既に検証されているのか」「今回の資金調達で得たキャッシュでどのリスクの検証を行うのか」という視点

    スタートアップの資金調達に有効な「リスクの玉ねぎ理論」という考え方
    jusei
    jusei 2016/06/13
  • 「起業したいときに 1,000 万円集まる」状況を作れるかどうかをサイドプロジェクトの成功基準としても良いのでは

    様々なスタートアップやサービスが、業ではない「サイドプロジェクト」から生まれています。 たとえば Twitter や Instagram、GitHub や Craigslist などはサイドプロジェクトから生まれたスタートアップです。また SlackFlickr も、ゲームを作ろうとしていた Stewart Butterfield たちのある種のサイドプロジェクトから生まれたと言えるかもしれません。Gmail や AdSenseGoogle 社内の 20% ルールの中で生まれたサイドプロジェクトとして有名です。そもそも Google 自体や Yahoo!、Facebook なども、学生の業である学業のサイドプロジェクトとして生まれたと言えるのではないでしょうか。 そして Paul Graham も Stanford 大学の講義の中で、「最良のスタートアップは、サイドプロジェ

    「起業したいときに 1,000 万円集まる」状況を作れるかどうかをサイドプロジェクトの成功基準としても良いのでは
    jusei
    jusei 2016/05/31
  • 2016 年のスタートアップエコシステムを考える:「サイクルの速度」「超初期のプロジェクトへの投資」という課題と対策

    スタートアップエコシステムの図、電通報より:http://dentsu-ho.com/articles/26932016 年も中盤となりました。現在日のスタートアップエコシステムはより健全な方向に向かっているのでは、という話を良く聞きます。 投資面を見てみれば、 様々な種類の VC が増加し、資金が豊富に巡りつつあるCVC という形態を中心に大企業の参画が増えており、スケーラレーターとしての期待も高まる一度 Exit を経験した元起業家のエンジェル投資家が増えてきているなど、良い兆候が見えるとともに多くの資金が流入しているように思います(逆にバリュエーションが高騰しており、独立系は投資を控えているとも聞きますが)。また行政や士業からの手厚いサポートも増えてきているようですし、育成プログラムも数の増減はあれ続いています。 プレイヤーとしての起業家も、かつて若手が中心だった時代とは違い、幅広

    2016 年のスタートアップエコシステムを考える:「サイクルの速度」「超初期のプロジェクトへの投資」という課題と対策
    jusei
    jusei 2016/05/31
  • 「冷静に考えてスタートアップを始めたほうが得」な理由と、その流通の必要性

    起業を他人に勧めるとき、「世界を変えよう」「世界一になろう」「好きなことで生きていこう」「破壊しよう」「リスクを取れ」といったような意気盛んなレトリックを使われることも多いように見えます。 こうした言説が流通するのは創業者自身にリスクを取った自己を肯定するバイアスがかかるせいかもしれません。あるいはスタートアップという選択肢に気づいてもらうためのポジショントークなのかもしれないので、そうしたキャッチーな言説にも必要性はあると認識しています。 ただ、個人的にはそうした精神論は苦手なことが多いです。また、話す相手によっては「意識が高い」と受け止められて、こうした精神論による説得が有効ではないどころか悪影響を与える場合も多いと感じています。 なので、そういう人たちのためにも、精神論だけではない「スタートアップを始める”合理的な”理由」がもっと流通しても良いのではないかと思います。そうすることでこ

    「冷静に考えてスタートアップを始めたほうが得」な理由と、その流通の必要性
    jusei
    jusei 2016/05/30
  • スタートアップが運をコントロールする方法

    Y Combinator の President である Sam Altman は、スタートアップの成功のためには「アイデア×プロダクト×チーム×実行」に加えて、「運」が必要であると述べています。また研究でも企業の成功には運が大きな役割を果たすことが指摘されています。 前者 4 つは創業者自身でコントロールできる気がします。しかし「運」は我々のコントロール外にあるというのが一般通念です。そんな中で、スタートアップを成功させる「運」をコントロールすることは果たしてできるのでしょうか。 スタートアップが成功するために必要な要素(How to Start a Startup, Lecture 01 のスライドをベースに編集)最近偶然性やランダムネスに関するを読むことが多く、その中の一つの「たまたま」という物理学者によるを久々に読んだところ、幸運の掴み方に対して一つの良い回答があったので紹介し

    スタートアップが運をコントロールする方法
    jusei
    jusei 2016/05/29
  • 初期の Y Combinator

    Y Combinator (YC) の話をするとき、相手がどの時代の Y Combinator を想像するかで随分と印象に差があるなと感じています。 Dropbox や Airbnb を輩出したことで知られる Y Combinator は、今となっては毎回のバッチに約 7,000 の応募が来て、そのうち約 100 社 (1.5% 前後) しか合格しないような、非常に狭き門となっています。なので、Stanford (5.1% の合格率) や Harvard (5.9% の合格率) より入学の厳しい大学とも言われたり、一部ではアクセラレーターはビジネススクールの代わりと認識され始めているようです。そして最近は Series A に到達するようなスタートアップしか採択されないとまで噂されるほど、採択されるスタートアップのステージも後ろになりつつあるとも聞きます。 多くの人にとっての Y Comb

    初期の Y Combinator
    jusei
    jusei 2016/05/11
  • Mar. 24, テクノロジーの進歩は加速する

    投稿してた気もしますが、再読したので改めて。a16z の Salunthala による「ハイテク・クールハンティング」。 次のトレンドを早い段階でキャッチするためには、1990 年代と変わらず「クールなものを探す」ことが重要だと。そしてクールなものはどこから生まれるかは予想できないので、興味の範囲を広げつつ、ホビイストやディスカッショングループに参加し、そうしたグループが何をしているのかを追いかけること。特にソーシャルゲートウェイ(自分から遠いけれど、興味のある分野のネットワークに深い人)となるような人とのネットワークを作ること。あとアーリーアダプターはつながりを多く持っており、アイデアが広がりやすいところにいるので都市の若者がそうなりやすい。アーリーアダプターからメインストリームに言った例として、スプライトがヒップホップのサブカルチャー(これも急速に成長してた)に絞って広告をしたというの

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    jusei 2016/03/29
  • 次のスタートアップのパーティー会場を探して:「社会に良い影響を与えれば儲かる」という流れと”社会的インパクト投資”

    「シリコンバレーのパーティーは終わった」と聞くことが年末年始にかけて増えました。私も「Winter is Coming」に備えてメトリクスと利益に関するスライドを 1 月 4 日に出しましたが、その後次々とシリコンバレーのスタートアップのレイオフのニュースを聞くようになっており、まさに冬の到来を感じています。 しかし一方で 2016 年に入っても大型のファンドが次々に組成されています。例えばここ一ヶ月だけでも Andressen Horowitz は約 1,700 億円、Peter Thiel 率いる Founders Fund は約 1,500 億円、老舗 Accel Partners は約 2,300 億円のファンドを組成したというニュースがありました。 また日国内でも VC や CVC、大学などから新しいファンド組成のニュースが毎週のように飛び込んできます。 ファンドを作った以上、

    次のスタートアップのパーティー会場を探して:「社会に良い影響を与えれば儲かる」という流れと”社会的インパクト投資”
    jusei
    jusei 2016/03/27
  • スタートアップの時代の終わり(そしてプロジェクトの時代)

    2016 年 2 月は「スタートアップの時代の終わり」という話題がよく取り上げられた月でした。以下にその論考の一部をまとめてみます。 大企業がスタートアップの手法やツールを身に着け始めており、disrupt されにくくなってきている(The Information: The End of Tech Startups)スタートアップを始めるのは安く簡単になったが、スケールするための競争は激しくなっていおり、インターネット業界が成熟するに連れてスタートアップの入り込む余地が少なくなってきている(自動車業界のように)(Ev Williams)ビジネスのスピードが上がっていて、スタートアップ自体が破壊 (disrupt) されるスピードも早くなっている(Marc Andreessen)スマートフォンが全く新しい巨大なマーケットを多く作ったが、ほとんどのマーケットは既に独占され、良き時代は終わった(

    スタートアップの時代の終わり(そしてプロジェクトの時代)
    jusei
    jusei 2016/03/25
  • 日本とスタートアップ

    の国力が落ちているという記事がここ最近度々話題になる印象があります。 GDP ベースで既に中国に比べて半分以下になっている、一人あたり GDP は世界 27 位、日が安くなった、いびつな人口ピラミッド、すでに 2,500 万人以上が 65 歳以上、などなど、様々な話が挙がります。 数字だけだとわかりにくい部分もあるので、アニメーションで見てみると良いかもしれません。このアニメーションを再生してみれば、わずか 35 年の間で各国の経済規模が大きく変わっているのが分かるかと思います。特に日はこの数年の中で一気に存在感を失い、アメリカ中国が大きく伸長しました。 スタートアップへの影響日はここ数年他国に比べて次第に貧しくなっていました。しかしスタートアップを見てみると、ここ数年、経済の減速にもかかわらず日のスタートアップは活況を示し続けてきている印象があります。 これはモバイルのマー

    日本とスタートアップ
    jusei
    jusei 2016/03/25
  • The Big Short とスタートアップと「そこにあるけれど、まだ誰も気づいていない秘密」

    The Big Short (邦題マネーショート)。金融システムが破綻していることに目をつけて、空売りで儲けた人たちの映画です。 Paul Graham は YC のことを Taleb 的な意味で「ブラックスワン農場」と言ってましたが、まさにこの映画はリーマンショックというブラックスワンが現れるまでの話で、そのブラックスワンを事前に予知してた人たちの物語です。結論から言うとオススメです。 そういう流れで最初からスタートアップ関係に引き寄せての感想になりますが、スタートアップや VC は、この映画の主人公たちのように、市場の評価システムが破綻していることを見つけなきゃいけない、という点で同じなのかなと思ってます。そうしたスタートアップ系の参考になるかなぁという動機で観に行きましたので、それ系の感想になります(あとはもちろん IMDb の評価が高かった&アカデミー脚色賞だからですが)。 市場の

    The Big Short とスタートアップと「そこにあるけれど、まだ誰も気づいていない秘密」
    jusei
    jusei 2016/03/22
  • 狂ったアイデアは、「今はまだ名状しがたい」狂った問題から始まる

    急成長するスタートアップに必要なアイデアを「狂ったアイデア」や「おもちゃのようなもの」、あるいは「ほとんど誰もがあなたに同意しないような、重要な真実」というふうに以前まとめさせていただきました。 ただ狂ったアイデアという言葉は、ついつい「狂った解決策」に意識を向けてしまいがちです。でも恐らく来そうではなく、「狂った問題」を見つけるべきなのだろうなと思います。そこで今回は「狂った問題」、言い換えると「今はまだ誰も問題だと気づいていないこと」「今はまだ考えづらいことを考えること」についてお話させていただきたいと思います。 まず最初に:狂ったアイデアとはスタートアップが目指すべきなのは「狂ったアイデア」だと言われています。これはなぜかというと、「単に正しいアイデア」は多くの場合大企業が進出可能で、その領域でスタートアップが勝利をおさめることが難しいからです。 Finding Billion D

    狂ったアイデアは、「今はまだ名状しがたい」狂った問題から始まる
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    jusei 2016/03/05
  • スタートアップのお金と指標入門講座:チャーンレート (Churn Rate)

    第4回はチャーンレートの話です。チャーンレートの計算方法のほか、Churn Rate の適切な目標値などについて解説します。 引き続き読者対象はSeries A 以前の、CFO のいないスタートアップを想定しています。以下はこの入門講座のシリーズのリストです。 バーンレート収益 (Revenue & MRR & SaaS Quick Ratio)利益と利益率 (Profit & Margin)チャーンレート <- ここユニットエコノミクス (CAC & LTV)成長率 (MoM & CMGR)まとめこの連載は、リンク先の管理表を埋められるようになり、起業家と投資家がある程度同じ用語で話ができるようになるレベルを目標としています。 チャーンレート (Churn Rate) とはチャーンレートは顧客離脱率、解約率を意味しています。普段「チャーン」と略されて使われることがあります。 チャーンレー

    スタートアップのお金と指標入門講座:チャーンレート (Churn Rate)
    jusei
    jusei 2016/01/12
  • スタートアップのお金と指標入門講座:利益と利益率 (Profit & Margin)

    今回は利益についてです。引き続き読者対象はSeries A 以前の、CFO のいないスタートアップを想定しています。以下はこの入門講座のシリーズのリストです。 バーンレート収益 (Revenue & MRR & SaaS Quick Ratio)利益と利益率 (Profit & Margin) <- ここチャーンレートユニットエコノミクス (CAC & LTV)成長率 (MoM & CMGR)まとめこの連載は、リンク先の管理表を埋められるようになり、起業家と投資家がある程度同じ用語で話ができるようになるレベルを目標としています。また今回の利益の話を読めば、以下の表ようなスタートアップのパフォーマンスの一部が読めるようになることを目指しています。 http://www.slideshare.net/totango/customer-retention-cost-report/17利益の 2

    スタートアップのお金と指標入門講座:利益と利益率 (Profit & Margin)
    jusei
    jusei 2016/01/11
  • スタートアップ向け バックオフィス効率化サービス 2015

    これまで数十のスタートアップに「今使っているサービスやツール」を聞いて回ってきました。その中で比較的よく聞いた、スタートアップのバックオフィス系の業務効率化に貢献しそうなサービスをご紹介します。 バックオフィス全般Bizer / Gozal 書類系契約書雛形:freee 無料テンプレート / AZX テンプレート 翻訳:gengo / Conyac 印刷:ラクスル 名刺:Eight / メイシー スキャン:スキャンマン / AI Inside 会計経理全般:freee / MF クラウド / 弥生会計 請求:Make Leaps / FREX B2B 後払い決済 / Misoca / 経理のミカタ / board 経費:staple (スタートアッププランあり) / MerryBiz / Streamed / Dr.Wallet 人事管理:SmartHR / freee / MF クラウド

    スタートアップ向け バックオフィス効率化サービス 2015
    jusei
    jusei 2015/12/17
  • Andreessen Horowitz に関してのメモ (2015)

    YC に続いて Andreessen Horowitz の話をします。スライドにまとめようかと思いましたが、それほどの分量にもならないと思うのでドキュメントのみです。 Marc と Bena16z では「a16z の人がスタートアップとのミーティングに遅刻したら1分あたり10ドル(5分で50ドル!)の罰金」という原則にも端的に表れているように、スタートアップをリスペクトする文化を意識的に作っているようです。

    Andreessen Horowitz に関してのメモ (2015)
    jusei
    jusei 2015/01/30
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