保護者が第2子のために育休を取ると、上の子が強制的に保育園を退園させられる埼玉県所沢市の「育休退園制度」を巡り、市長選で初当選した小野塚勝俊市長(51)は30日、就任会見で廃止を宣言した。制度は2015年度から続き、保護者に不評だった。小野塚市長は「きょうが子育てしやすい所沢市に転換していく最初の日。市長が変われば、生活が変わると申し上げてきた通りにしたい」と述べた。 既に退園の子も検討 制度は、保護者が第2子以降の出産で育児休業を取得すると、上の子(3歳未満)は通っていた保育園を退園させられる。2022年度は105人が退園した。 小野塚市長は、30日からは退園を強制せず、既に意思に反して退園させられた子どもも希望に応じて保育園に戻れるよう検討する考えも示した。 ただ、制度では育休退園すると上の子の再入園と下の子の新規入園の際、保育の必要度の評価点数が加算され入園が有利になる特典もあった。
![所沢市が育休退園制度を廃止 「市長が変われば生活が変わる」新市長の小野塚氏、子育てしやすく転換](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/36c737162abc1f2eaa4535758f253d5c2bd13c4f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsukusuku.tokyo-np.co.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F10%2FT231030G00029301.jpg)