東京国際ブックフェアの会場で行われた、英語教育研究者の晴山陽一先生の講演に参加してきました。実は昨年『英語ベストセラー本の研究』をこのブログで紹介した関係で、晴山先生の新著『英語らしい発音は、音読でこそ身につく。』をアスク出版さんからご献本いただいた次第。で、ちょうどブックフェアで講演があるとのことで、ブースにお邪魔してきたというわけです。 いきなり本書の問題点から指摘してしまいましょう。それはずばり、「英語らしい発音は、音読でこそ身につく」というタイトル。何だか発音を良くするための教材のように感じられますが、誤解を承知で言えば、発音矯正が目的の本ではありません。では音読によって何を身につけようとするのかというと、英語の「強弱リズム」。この強弱リズムこそ、発音以上に「英語を英語らしく聞こえるようにする」ためのポイントであり、その習得が本書の最大の存在意義になります(もちろんその過程で、個々