[2011年06月03日(金)] 【プロ野球】セの勝ち組、中日の強さの秘訣は“無言の演出”にあり!? 木村公一●文 text by Kimura Koichi 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi これが試合巧者でならす中日の底力か。チーム打率2割2分7厘はリーグ5位。なかでも森野将彦、和田一浩、ブランコのクリーンアップ3人の平均打率も2割2分3厘と極端に低い。守りでも守護神の岩瀬仁紀が8セーブこそ挙げているが、防御率は4.77。 それでも交流戦ではセ・リーグで唯一の勝ち越しており、交流戦が始まるまで4.5あったヤクルトとのゲーム差も1にまで縮めた。もちろん、チーム防御率2.67というリーグトップの数字が示すように中日本来の“守り勝つ野球”が勝利を呼んでいることに間違いはないが、マイナス要素をマイナスに感じさせない強さが中日にはある。 「打てなければ、守りゃいい