本ブログでも既報の通り、欧州を中心に暗号化型ランサムウェア「PETYA(ペトヤまたはペチャ)」の亜種による大規模な攻撃が確認されています。トレンドマイクロでは今回の事例で使用された PETYAの活動について、より詳細な解析を行いました。その結果、「MS17-010」脆弱性(通称:Eternal Blue)の利用以外にも、PsExec や WMICと言ったマイクロソフトが提供する正規ツールを利用したネットワークワーム活動など、PETYA が持つ非常に巧妙な活動が明らかになりました。 ■PsExec と WMIC を利用したネットワークワーム活動 ネットワーク上における PETYA の拡散は EternalBlue によるものだけではありません。マイクロソフトが提供する正規ツール PsExecと、Windows の正規プロセスであり管理技術の中核を担う「Windows ManagementIn