ブックマーク / blog.goo.ne.jp/idconsult (22)

  • 麻疹 と 自宅隔離 と その周辺 - 感染症診療の原則

    感染症の臨床、公衆衛生としての拡大予防策を学ぶ際に、どのような病気か(感染症か)のあたりをつけるポイントのひとつが、曝露から発症までの時間(潜伏期間)となります。 感染源となりうるものがたったひとつ(one point source)という机上のシンプルな状況を考えるとします。 感染源Aと曝露した BCDEF。どの程度曝露したのかどのような状況だったのかを下記起こして行きます。 最終的に、すれちがっただけなら関係ないのか、密室に2時間だとやっぱり危ないのかといったことや、過去に似たような状況があったひとはならなかったとか、そういった観察も大事です。 ワクチンを開発したジェンナー等もこうした観察からはじまっています。 今、再び問題になっている麻疹も、外部からあらたに持ち込まれた時の大きなインパクト(島の人口の1/5が死ぬほどの!)、2次感染、3次感染、4次感染、,と広がる様を日数で把握したわ

    麻疹 と 自宅隔離 と その周辺 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2018/05/08
    『ガチの反ワクチンはきわめて少数ですが、その人たちが保育所や幼稚園にいて、発症されたら0歳児がまきこまれる。臨時の休校や休園になったら仕事をやすまなくてはいけない等でまきこまれる保護者がいます』
  • 痛みと悲しみを忘れていない沖縄の先生方 - 感染症診療の原則

    小児科医が集まる学会や、ワクチン関係のイベントに、赤いシャツを着て参加している人たちがいます。 Tシャツに書いてあるのは「麻疹撲滅」や「はしかゼロ」等。 「それなんですか?」という会話から始まる啓発もありますから、個人でできるお金もかからない支援の一つでもあります。 数年前に亡くなったこどもたちのことを、看取らざるを得なかった家族の悲しみを忘れていない人たちが今も現場にいます。 IASR「沖縄県における麻疹流行と、 地域における取り組みについて」 台湾からもちこまれた麻疹は、その後、沖縄県内に広がっており、現時点ではまだ終息の目処はたっていません。 一番最初のケースから、うつったひとたちを「2次感染」といいます。 よく教科書にある赤いブツブツの症状、口の中の特徴的な症状(コプリック斑)をみたら「麻疹かな」と思うと思いますが、最初に受診するときは発熱/咳/ウルウルした赤い目など、風邪とみわけ

    痛みと悲しみを忘れていない沖縄の先生方 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2018/04/12
    『ワクチンの一番の副作用は「皆が怖い感染症を忘れてしまう」ことである』 インフラ系も似たところあるな
  • 再び【麻疹の注意喚起】 全国に広がるリスクのある事例 - 感染症診療の原則

    (報道発表内容・連絡文書をもとに随時加筆修正) 日、念願の麻疹排除!やったー!という輝かしいニュースからそう時間はたっていませんが、 「え?また麻疹が流行?」 と背筋がぞぞっとする情報が2件。 (そういえば~、この前の大規模アウトブレイクは2007年ごろでした。そろそろ来るかも、だって感受性者はたくさん残っている、ぼそぼそ) 1つは千葉県の松戸中心に広がっている事例。 7月22日が発端例ですが、千葉県の注意喚起が8月22日。 もうひとつは日、注意喚起メールのあった大規模コンサートに関連している事例。 報道発表は昨夜とのことですが日はまだHP掲載がありません。 注意喚起のあったメールは8月14日に幕張メッセに参加した人の中に麻疹の人がいた、というものです。 8月14日に曝露したとして、えーと、潜伏期間は・・・・おおおお! 皆さま、今日明日あたりから発熱やカタル症状で受診するような人には

    再び【麻疹の注意喚起】 全国に広がるリスクのある事例 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/08/24
    『救急外来などで2次感染させないよう、スタッフが発症しないよう、院内でアウトブレイクしないよう、免疫不全の患者さんが重症にならないよう、妊婦さんや赤ちゃんが命をあやうくしないよう、取り組みを』
  • The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則

    米国でベストセラーとなったThe Culture of Fearは日語訳があって(『アメリカは恐怖に踊る』)amazonで中古をみつけることができました。著者はもともとジャーナリストであった、南カリフォルニア大学教授→現在はオレゴンの大学の学長をしているBarry Glassner教授。 メディアによって煽られた不安によって、望ましくない行動をとる、という米国社会の問題を扱うです。 p.231からが 恐怖の予防接種『ワクチンルーレット』 です。 (略) "問題の騒動がはじまったのは、正確に言えば1982年4月19日の夜だった。その夜、ワシントンDCにあるNBC系列のWRCテレビが『DPT-ワクチン・ルーレット』と題する1時間のニュース・マガジンを放映。その瞬間、あらたな医学現象が誕生した。ワクチン後遺症である。 番組では、子どもへの接種が義務づけられているジフテリア、百日咳、破傷風の三

    The Culture of Fear (誰が煽っているのだろう) - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2016/04/12
    『二つの条件さえ満たせば、恐怖は賞味期間を過ぎた後も生き延びてしまうのだ。条件の第一は、そのときどきの社会不安を利用すること。第二は、メディアを知り尽くした応援団が存在すること』
  • 反○○ビジネス - 感染症診療の原則

    ワクチンや予防接種(とか他の医薬品でもいいんですが)についてネガティブな人たちがいます。ポジティブな人もいます。100かゼロという極端な人は少数で、その程度には差があります。 「断固反対、他の人のアクセスや選択も認めない!」という人もいれば、「自分は選択しないが他の人のことは知らない」という人もいます。 反対まではしていないけれど「疑問」「懐疑」の人もいるし、感染症や合併症の方が怖いのはわかっているのでしているけど「躊躇」がある、という人もいます。 判断の根拠は情報源や自分や半径2メートルくらいのところで知る体験談だったり、専門家向けのデーターベースや論文にアクセスするような人もいます。 見ている情報とその情報探しの目的もこれまた多様で、例えばワクチンの安全性や有効性はよいとしても、大勢の人に接種することは「むだじゃないか?」「費用対効果がよくないのでは」ということでの反対や批判もあります

    反○○ビジネス - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2015/11/29
    『メディアの場合は、反○○とは別に被害者ビジネス』『被害はより大きく伝えようとし、回復した/よくなる情報はフォローしてない』『悲惨でないと困る、被害者が減ると困る』
  • ここからが正念場の風疹対策 - 感染症診療の原則

    妊娠中に風疹に感染した、風疹の人に曝露した女性の相談にのる2次医療機関があります。 そのひとつの三井記念病院産婦人科の小島先生のインタビューが再び掲載されていました。 そういえば・・・小児科の団体は熱心に対策をよびかけていますが、女性を守るということではその構成員のマジョリティが女性である看護協会とか助産師会は今、どんな動きをしているのでしょうね。 7月26日 NHK 生活ブログ 「先天性風疹症候群の母子支援態勢の整備を」 "産婦人科の医師のもとにも、不安の声が寄せられています。三井記念病院産婦人科の小島俊行医師のもとには、今年に入って13人から相談があり、このうちの9人は来月から12月にかけて出産する予定だということです" "小島医師は「生まれてくるお子さんやお母さんもケアしてもらう必要があると思いますし、そういう意味では、自治体や国、小児科の医師、関連した学会などがまとまって力を注いで

    ここからが正念場の風疹対策 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2013/07/30
    『「私たちもできることもあったはず」「なぜ2012年のときにやらなかったのだろう」 そう思う人たちの地道な努力が続いています』 風疹との戦いは続いている
  • MRIC転載「風疹の流行を止める 簡単な方法」 - 感染症診療の原則

    輸入ワクチンは在庫管理含めた負担が医療側にも生じるので、扱わない施設はその管理を引き受けてる施設を紹介すればいいですし、 抗体検査を紹介する場合もワクチン代がでてしまうほど高いところではなく、なるべく良心的な値段でやってる施設を紹介できればベターですね。 個人レベルでできるはたらきかけを杉原先生が提案されていたので、紹介させていただきます。 ******************************************* 風疹の流行を止める簡単な方法 医療法人社団めぐみ会 理事 杉原 桂 2013年7月16日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp ------------------------------------- ここ半年の風疹流行について思うことがある。 専門家は、頭でつくった理想論を唱える。 例えば、ある先生は言う。 抗体検査して、必要

    MRIC転載「風疹の流行を止める 簡単な方法」 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2013/07/19
    『一部上場、二部上場している会社にも産業医の方から働きかけをして入社に必要な履歴書に、ワクチン摂取歴もしくは抗体価の提出を半ば義務づけてしまう』 大学入試、中高、そして会社、と。
  • もしもあなたがワクチン工場の責任者だったら - 感染症診療の原則

    目黒の寄生虫の博物館にでかける感染症マニアは多数いるとおもいますが、「ワクチン製造工場」を見学した人はどれくらいいるでしょうか。 阪大微研がこどもむけのキャラ ビケンマンで水ぼうそうとインフルエンザワクチンのできるまでを学ぶページを開設しています。 「ビケン ワクチン工場見学」 実際に病気からは想像つかないほど、キャラはかなり可愛い・・・・。 いんや、物が見たい!という方は工場へ行きましょう。 「新ワクチン製造工場と新社屋が完成…化血研」 2011年11月 いやいや、2次元でいいんですというかたはこちら。 動画で紹介 「ワクチンのできるまで」第一三共 英語でもいいよという人はSanofiの解説動画 Youtube Making Vaccines - Part 2 : Vaccine Production(5分40秒) ついでに Novartisのワクチン説明ビデオ集 Vaccines

    もしもあなたがワクチン工場の責任者だったら - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2013/06/19
    『材料費やい人件費のコストがかかるのに、「いや、どれくらいだかわからないし、あまったら知らない」といわれたらつくりづらいですよね』
  • 自然に感染させた方が良いと誤解している人への説明 - 感染症診療の原則

    水痘やムンプス、B型肝炎ワクチンが任意のままなのに、HPVが定期になるこの春。 病気になれば医療費の窓口支払いの自己負担はなし。しかしワクチンで予防しようとすると高額な自己負担が発生。 そのような中、現場の先生方が、保護者を励まし、子ども達を守るための取り組みをされてきました。 千葉県船橋市で開業されている先生のいのまた こどもクリニックのニュースレターをVPDの会のメーリングリストで知りました。先生のご許可をいただきまして、ニュースレターの内容を紹介させていただきます。 クリニック便り 2号では、「おたふくかぜ」と「みずぼうそう」の予防接種について」というタイトルで、自然感染した場合の合併症の内容や頻度、ワクチンでの副反応を比較しています。 合併症の話をしなければ、「かおが一時期腫れるくらいなら、まあいいか」と思う人たちもいます。 多くの保護者は、ワクチンで防ごうとしている病気の実際を知

    自然に感染させた方が良いと誤解している人への説明 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2013/02/26
    『多くの保護者は、ワクチンで防ごうとしている病気の実際を知りません』 『迷う人たちは調べたりして、アンチなサイトをみてさらにおびえていたりします。分母分子の情報がないままメディアも不安をあおる』
  • 異常を期待しているように見える人たち - 感染症診療の原則

    「確証バイアス」は、自分の都合の良い事実しか見ない信じないという認知のゆがみのひとつで、日常生活の中で誰もがもっていることです。 なので、何か決定をしなくてはいけないとか、それが生命や将来に影響を与えることだったり、他人に意見するようなときには、このバイアスの影響を受けた思考プロセスをしてないかなーとふりかえったり、苦言も惜しまずしてくれる友人などに、あえて別の見方を提示してもらって「ふむふむ、そういう見方もたしかにあるよね」的な時間をもったほうがいいわけです。 ある価値観やストーリーにはまったひとたちの言動は、冷静な第三者から見ると、「あら!」「あらー!」「どっひゃあ」的なものになっていることがあります。当の人はストーリーのまっただ中にあるので、「おかしいよ」「違う情報は無視するの?」という周囲の苦言に耳を貸せません 耳を貸さない、が一般的な表現ではありますが、貸せない、貸すことができ

    異常を期待しているように見える人たち - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2013/02/24
    『病的だなあと感じる分岐点は、問題解決ではなく、その問題が大きくなるような、継続されるようなことを期待し始める時』『罵ったり陰謀を言い続けることじたいがその人のライフやミッションになってしまっている』
  • 10円 30円 50円  MRICより - 感染症診療の原則

    暮らし安心のために「水道やトイレのトラブル〇千円♪」というコマーシャルソングを聞くたびにため息が出るというお話を以前聞きました。(ネットでもよく紹介されています) 経済評価にあまり長けていない編集部(まったく長けていない編集長)ではございますが、わかりやすいお話がMRICにあったので2つ紹介させていただきます。 ※ちなみに下記の太字や色は編集部による加工です。 ------------------------------------------------------------------- 「継続不可能な制度設計~医師の長時間勤務について」 つくば市 坂根Mクリニック  坂根 みち子 2012年5月14日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行http://medg.jp --------------------------------------------------------

    10円 30円 50円  MRICより - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2012/05/15
    『専門家の意見を聞く段階の人選が問題』 『制度設計をするときは多様な人選をし、あらゆる角度から考え決めて欲しい』 『こういう制度設計をしてしまったらどういうことになるのかその想像力が欲しかった』
  • (ふたたび)ワクチン接種後の副反応・有害事象の話 - 感染症診療の原則

    えー。 昨日開かれた「平成23年度第5回薬事・品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会及び第2回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)」(なんて長~~い) について、新聞とネットが賑わっていたので記事にしてみようと思いました。 (編集部的にはbig newsなしなんですが) 会議で配布された資料はコチラ (仕事早っ) キャリアブレインの記事でみてみましょう。 今年6月1日―8月22日の3ワクチンの副反応報告状況; HPVワクチンは推定約160万回が接種され、医療機関から171人の副反応報告。【0.011%】 このうち20人が死亡や障害などにつながる恐れがある「重篤」な事例【0.0013%】 報道が死亡例だけ大きく扱ったようですが、ほかの副反応はなんだったのか? 迷走神経反射(意識消失・失神)が他のワクチンより多いのは思春期に接種するからということで予想通りですが、ア

    (ふたたび)ワクチン接種後の副反応・有害事象の話 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2011/09/17
    『Twitterをみていると、案の定といいますか、原発とワクチンのムラ話がセットになっていて、センセーショナル報道と併せて、陰謀論・金儲け医療者論などにぎやか』 『いえ、小児科の先生方ががんばっているのです』
  • 日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則

    ワクチン専門家のあつまる会議@シアトルで、「昔、ワクチンのことで日にいったことがある」という方に会いました。 各国はWHOから定期的に予防接種制度のアセスメント(コンピテンシー評価)を受けることになっています。 WHOの調査はアンケート調査かとおもっていたのですが、査察官がちゃんと各国を訪問しているのだそうです。 特に問題なくクリアしたのだそうですが(基準や項目はよく知りません)、先進国にあるはずのワクチンがない、ルチンでないことは驚きだったそうです。 「麻疹は・・」 2回接種になりました。 「グレイト」(ったりめーだろ、でしょうね・・・) 「いまもHibはないのかい?」 いえ、最近認可されました。 「そりゃよかった。ルチンなのかな?」 いいえ 「(ため息)」 当時、日にはなかったそうですが、その理由が「日の子どもはHibで髄膜炎にあまりならない」という説明だったそうです。(むか!)

    日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2011/06/22
    『ワクチンだけなぜこんなにout of dateなんだ?』 『サイエンスやエビデンスより優先される理屈がどこかにあるのです』 『麻疹排除の質問が出なくてよかった・・・コソコソ』
  • 広島の保育園での麻疹アウトブレイク - 感染症診療の原則

    保育園内で麻しんの集団感染という、とても怖いニュース。 0歳児を保育園に通わせている保護者にとっては恐怖・驚愕。 この事例で現在把握されている5症例は予防接種歴がないそうです。 1月28日 毎日新聞 地方版 行政ファイル:安芸区の保育園ではしかの集団感染 /広島 2次3次感染が問題になる感染症ですので、終息したのかどうかの確認が重要ですが、100名以上いる保育園児とその兄弟姉妹、家族、職員の予防接種歴・罹患歴を急いで確認することが重要になります。 麻疹は、回復した後、数年後のスパンで健康問題がおこることもあります。 (自然にかかったほうが免疫が強くついてイイというような発想は間違いです) 沖縄県の報告をみてみましょう。 コンビニでおつりのやりとりをした、スポーツ大会の同じ体育感にいた、同じライブコンサートにいた、バーベキューを一緒にしたというだけで免疫の無い人(感受性者)は麻しんを発症する

    広島の保育園での麻疹アウトブレイク - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2011/02/02
    『自然にかかったほうが免疫が強くついてイイというような発想は間違い』 『死亡したり重症化するリスクが1000人に1人』 『最初のワクチンは1歳なので、0歳児を守るためには、周囲で麻しんが流行してはまずい』
  • 秋田県報道が示す最悪のリスクコミュニケーション事例 - 感染症診療の原則

    秋田県の民間病院でインフルエンザ集団感染事例がありましたが、河北新報が的外れな記事を書いています。 これは記事だけが問題ではないのですが。 11月11日の記事。 タイトルは「秋田県連絡体制ずさん 危機管理に批判 インフル集団感染」。 「北秋田市の鷹巣病院で起きたインフルエンザの集団感染で、秋田県の佐竹敬久知事は10日、「私に一報があったのは(病院から県に報告があった今月2日から4日後の)6日。」 問題と感じるかどうかですが、先にどういうルールになっていたかということがあります。 病原体不明の突然死の集積とかなら話は別ですが、インフルエンザだとわかっている事例ですので、夜中に携帯電話で起こして報告するような事例ではないことは確かです。 11月3日はお休みでしたので、4日(木)5日(金)と間のはいった6日(土)に聞いたのは「決めていたルールと違う」ということならば内部の問題です。 詳細を確認し

    秋田県報道が示す最悪のリスクコミュニケーション事例 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2010/11/11
    『リスコミとしては、このようなときに代替案を出さずに批判だけするのは「最悪」パターン』 『毎年起きているインフルエンザの施設内流行と、パンデミック的名ものと誤解をしていると言う点で学んでないのは議員』
  • 続報 ホメオパシー(感染症にも関連) - 感染症診療の原則

    大きく扱われる他のニュースがたくさんあるときは、他の情報がスルーされてしまう可能性があるので、あえて積極的にひろうホメオパシーニュース。 「すきなの!」というシュミレベルでの話しもありますが、医療ネグレクトにつながり死亡にいたる事例が複数報告されています。 医療職のなかで、なぜだか突出してはまっているといわれている助産師。(看護職免許を取った上でとれる免許です)。 日助産師会が開業をしている(病院勤務ではない)所産院対象に調査を行ったところ、標準的なケアである新生児へのビタミンK2シロップを与えていないところが一定数あるということが報じられています。 助産師会の表現はちょっと甘いですね。その他はやってもいいというように読めます。 新生児に必要なビタミンK2投与せず 36の助産所で J-Cast 9月8日 「日助産師会(加藤尚美会長)は2010年9月7日、ホメオパシーと呼ばれる代替医療を

    続報 ホメオパシー(感染症にも関連) - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2010/09/09
    『ホメオパシーで有名な活動家(教祖?)の英語の紹介をみたら、名前の前にDr.とついています。医者と思う人もいるかも』『ホメオパシーというタイトルでのPh.Dをもっているということです』
  • 恥ずかしい国にいる、という自覚 - 感染症診療の原則

    先日、コクランレビューの作業に参加するためにでかけた東大の国際保健政策学講座。 教授の渋谷先生、准教授の森先生は「日の大学にもこんな先生達がいるんだ・・」とオドロキの、レベルの高いディスカッションが繰り広げられていました。 来の「根拠」と「総意」に基づくガイドラインとは?-森臨太郎氏インタビュー(ロハスメディカル) その先生方がMRICに投稿されていたのが、今話題のHPVワクチンの話。 HPVワクチンの話にかぎらず、いろいろな感染症の施策についても、同様の問題指摘が可能なのではないかと思いましたので、転載させていただきます。 医学生や研修医の皆さんはこういった論点整理について、機会があったらぜひ考えてみてください♪ 製薬会社との関係というのは今後ますます厳密に考えないとマズイです。 ----------------------------------------------------

    恥ずかしい国にいる、という自覚 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2010/09/06
    『本幹となるのは「系統的レビュー」と「費用対効果分析」と「総意形成」』 『国内保健政策においても保健外交政策においても、ワクチンひとつ取ってみても、我が国の政策過程の不透明さ・不適切さは明らか』
  • ホメオパシーと感染症 その2 - 感染症診療の原則

    ホメオパシーは予防接種以外の感染症についてもいろいろと解釈や理屈がありまして、感染症関係者としては「なになに?」です。 連休の合間にお時間のある人は脱力しながら読んでみてください(脱力しすぎて椅子から落ちたりしないように)。 まず、「マヤズム」。これは一人ひとりが先祖から受け継いできた“負(病気)の土壌”であり、他の医療体系にはない考え方、となっています(ホメオパシーは並列される医療であるという前提か?) 疥癬マヤズム、梅毒マヤズム、淋病マヤズム、結核マヤズム、ガンマヤズムの5つだそうです。 解説があります まあ!感染症屋的には日常的な病気のお名前がずらり。 NATROMの日記 マヤズムについて簡単に調べてみた それはさておき。 編集長&編集部ともに日常的に関わるHIV感染症の患者さんたちが代替医療好きな人が多く、いろいろなことをおしえてくれます。(教えてねと伝えておく) かなり怖いパター

    ホメオパシーと感染症 その2 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2010/07/19
    『治らないといわれる病気には恐怖ビジネスが近寄ってきます』
  • 「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則

    (新潟症例情報のところ一部修正) 予防接種を子どもにしたくないという親から「しないと人生上なにか不都合があるのでしょうか?」と聞かれました。 集団免疫の話などはまた別の機会に。ここではご人のリスクを考えてみたいと思います。 「医学部とか看護学部とか教育学部の進学はあきらめますかねえ・・・」(実習できない→免許はとれない) 「アメリカやオーストラリアなどメジャーなところの留学とか駐在も難しい、問題がおきると大ごとですかねえ・・・」 「妊娠育児のとき怖いでしょうねえ・・・」 といったらそんなことは考えたこともなかった、といわれました。 (まあ、その頃には人が自分の意思で接種できますが。それまでが怖い) 医療関係者としては「怖い」が先にきます。 怖さの実感が一般の人と医療者でずいぶんことなります。 医療機関には当然のことながら重症になった人がきます。 このため、医療者は子どものときに予防接

    「予防接種しないと何か問題か?」という親の質問 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2010/07/14
    『他の人にうつすような計画、本人の同意なく病気にさせるような行為はやめましょう。生命リスク、合併症や障害を抱えなくてはならないのはその人自身です』
  • 予防接種とホメオパシー2 親の決定権 - 感染症診療の原則

    ホメオパシーその2です。 以前、ホメオパスの知人には、予防接種もダメだが、低用量ピルもダメだといわれました。 ダメダメダメダメなものがたくさんあるようです。正面トークはなりたちません。 また、Evidenceなんてなくてもいいの。好きでやっているの、と言う人もけっこういますので、趣味の世界だとはっきりいう人たちをとめる理由もありません(プラセボ効果しかないならなおのこと) 「風邪引いたり何か症状があっても病院にいかなくてもこれをつかえば2-3日で治るから」 「抗生物質なんかいらないよ」 (そりゃそうだろう。もともと2-3日で治るのよ) そこだけ感染症トークが成り立ちました^^;。 問題になるのは、親がどの代替医療が好きかということよりも、親はどこまで子どもの健康に決定権があるのか?です。予防接種は時期も大切。集団もケアし、集団にケアされる側面があります(それは納得しがたい話のようですが)。

    予防接種とホメオパシー2 親の決定権 - 感染症診療の原則
    k-takahashi
    k-takahashi 2010/06/21
    『医療関係者ならば、成人になってからのほうが重症になる感染症の怖さを知っているわけですが。一般の方は想像のつかない世界』 『ホメオパシーでは、麻疹で子どもが死んでも、その子が弱いのだという説明になる』