卒業記念樹、何を植えたか覚えている人はどれくらいいるんだろう。 忘れっぽい性格だけど、母と記念樹の注文書を眺めて一緒に選んだ記憶がある。僕がプラムを選ぶきっかけを作ったのは祖父だ。 祖父は温泉街へ営業にいく仕事だったので、ゆく先々の名品をお土産としてよく買ってきてくれた。プラムも確かその一つだった気がする。リンゴやミカンとはちょっと雰囲気が違って特別感があった。初孫だったのでそれはそれは可愛がってくれた。僕がプラムを気に入ったものだから、仕事先だけじゃなくスーパーなどで見かける度に買ってきてくれたのだった。 「じぃちゃんは僕のことすげぇ好きだから僕もじぃちゃんが大好き」子どもの頃ってのはこれが真理だ。そんでもってこれでいい。ヴェルタースオリジナルのCMじゃないけどさ、自分はじぃちゃんにとって特別な存在なのかも、なんてことを子どもながらに感じた。だからプラムはぼく僕にっとってヴェルタースオリ
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