ブックマーク / nr-photo.hatenablog.jp (63)

  • 特別なプラム - 朝焼け3.7

    卒業記念樹、何を植えたか覚えている人はどれくらいいるんだろう。 忘れっぽい性格だけど、母と記念樹の注文書を眺めて一緒に選んだ記憶がある。僕がプラムを選ぶきっかけを作ったのは祖父だ。 祖父は温泉街へ営業にいく仕事だったので、ゆく先々の名品をお土産としてよく買ってきてくれた。プラムも確かその一つだった気がする。リンゴやミカンとはちょっと雰囲気が違って特別感があった。初孫だったのでそれはそれは可愛がってくれた。僕がプラムを気に入ったものだから、仕事先だけじゃなくスーパーなどで見かける度に買ってきてくれたのだった。 「じぃちゃんは僕のことすげぇ好きだから僕もじぃちゃんが大好き」子どもの頃ってのはこれが真理だ。そんでもってこれでいい。ヴェルタースオリジナルのCMじゃないけどさ、自分はじぃちゃんにとって特別な存在なのかも、なんてことを子どもながらに感じた。だからプラムはぼく僕にっとってヴェルタースオリ

    特別なプラム - 朝焼け3.7
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    k10no3 2024/07/12
  • 日々の支え - 朝焼け3.7

    命を支える形を形をしているだろ? 松葉杖は言われてみれば松の葉の形に似ている。 ようやく、捻挫が治った。初診時に「もしかしたら経過観察中にヒビが入るかも知れない」と言われていた。期待を裏切らず現実のものとする実行力。その実行力は仕事に活かせよと自分に言い聞かせる。結局1か月以上かかってしまった。不幸中の幸いでもないけど、たまたま出かける予定も、大きなイベントごともない月だったのがよかった。 痛みと不自由さがあるので、その場から移動せずに撮ることが多かった。1ヶ月くらいそういう撮り方をしていて気づいたのだけど、思ってる以上に撮るときに足を使っているみたいだった。もっと寄りたい、離れたい。僕の場合、写真はじっとして撮るもんじゃないというのがよく分かった。 息子はライフル、娘は飛行機と言って松葉杖で遊んでいた。 定点カメラほどではないけど、あまり動かないで撮るというのは思っている以上に撮りにくく

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    k10no3 2024/06/28
  • ドーナツのその先 - 朝焼け3.7

    貰い物のドーナツをお土産に持って帰ったら娘が感動しながらべていた。「ドーナツおいしいね」と目を輝かせながら何度も美味しさを伝えてくれる。 次の休みには家族でミスドに行ってドーナツを買ってきた。子どもたちが僕のオールドファッションを不思議そうに見ていた。どうやらチョコやクリームがないけど美味しいのか気になるらしい。こういう時間がとても楽しい。 べてみる?オールドファッションていうんだよ。 そういって子どもたちと半分こした。 そういえば、前職の上司はお土産や差し入れはミスドと決めていた。同行させてもらった営業先や支店などには大抵ミスドを買って持って行っていた。 「種類もあるから、好きなの選んでもらえる。あと、いいことあるぞってCMで言ってるだろ。いいことはあったら最高だろ」 上司のそういう所が僕は大好きで尊敬していた。 だから僕も何かお土産っていうとミスドを買っていた。いいことあったら最高

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    k10no3 2024/06/23
  • 田植え2024 - 朝焼け3.7

    晴天、薄い雲が時折ながれていく。田んぼの上にいると風が吹き抜けていくので土の上にいるよりも涼しく感じる。田植えをするにはもうちょっと曇ってた方が楽かもしれないけれど、田植えをしながら写真を撮るにはもってこいの1日だった。 子どもたちが水やりをした苗はこんなに元気に育った。青々としている。 この町でカメラを田植え機に持ち込んだ最初の人物として、その名を町史に刻んでいます。 田植え機の特等席で息子が昼寝していた。前の型より静かになったとはいえ、一般的に静かではないだろうに。よく眠れるなぁ。 起きてると、このボタン何?と興味津々。確かに田植え機はメカっぽくていわゆる男の子が好きそうな感じが渋滞している。 お昼になると、の田植え弁当がキッチンカーでやってくる。ただの軽バンだけど、田植えの日はキッチンカーと呼んでいる。 今年はチリコンカンと4種のおにぎり。子どもたちもべるから、チリコンカンは辛く

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    k10no3 2024/06/22
  • 琴線感覚 - 朝焼け3.7

    日が暮れると、小さい頃に感じた夏の夕暮れの気配があった。僕が実際に過ごしてきた夏なのか、それとも世間の人が抱く古き良き「あの夏」なのか分からない。 風呂上りの濡れた髪の子どもたちをドライヤー片手に追いかけていたことが既に懐かしい。風呂、夕飯、歯磨きと怒涛のゴールデンタイムが過ぎ去り、一息つく。田んぼの方からキジとカエルの鳴き声、冷蔵庫の製氷機からは氷がコトっと落ちる音が聞こえた。 このところ、夜になると眠くなってなにもできない。つまりは、いたって健全な生活習慣なんだけど1日が短く感じる。それでも睡魔には抗えずゆらりゆらりと寝室へ。 寝室では息子が大の字で眠っている。娘はの上に足を乗っけてる。元気でいいね。もちろん僕は大の字の開き具合をなんとか十文字にして自分の場所を確保する。 ベッドのフチに腰掛けながら、庭の草木をただぼんやり眺める。ただただ、窓から入ってくる夜風が気持ちいい。そういえば

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    k10no3 2024/06/14
  • 朔日書簡—6月 - 朝焼け3.7

    雨の日の洗車がおすすめと聞いて、息子とびしょ濡れになりながら洗った。 洗ったんだか、水遊びしたのか分からない息子を小脇に抱えて風呂へ。明るいうちから入る風呂って何でこんなにいいんだろう。子どもが入るから湯温は少しぬるめだけれど、水で濡れたせいか十分な暖かさを感じた。時計を見ると17時頃。明るいうちから風呂なんて乙だねぇと思っていたけど、いつものお風呂の時間とそう変わらない。ずいぶん日が伸びたんだな。 身の回りのものから少しずつ夏の空気が漂いだす。時の流れをしみじみ味わっていたら6月7日になってしまった。まだギリギリ月初めなので、いつもの先月の振り返りと月初めの所感を。 5月 七輪三昧。 野菜たち、育つ。 捻☆挫 6月 5月 七輪三昧。 ゴールデンウィークに弟夫婦が赤ちゃんを連れて帰ってきた。僕は晴れてオジサンになったんだなぁ。立派なオジサンに。 抱っこさせてもらったら泣いちゃった。まぁそう

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    k10no3 2024/06/08
  • カニと葦 - 朝焼け3.7

    ワタリガニのトマトクリームパスタ。 カニのトマトクリームパスタよりも「ワタリ」って付いてるだけで、なんかこっちのが良さそうだなと思い込んでしまう。 ワタリガニのことなんか何も知らないのにね。ただのテツヤよりワタリが付いた方がオォってなるもんね。そんなことどうでもいいから早くパスタをこっちにワタセ。そう言うのは弟の恒彦。 ワタリガニって、採れる時期とかで呼び名が変わるカニの総称かと思ったら、ガザミという種類の蟹の別名がワタリガニとのこと。次にワタリガニのトマトクリームパスタと出会った時には、これぞワタリガニと思いながらべたいと思う。 この写真のパスタは、ちょっと前の有給休暇の時に、昼飯にとが作ってくれた。平日の休みって勝手にオトク感があって好きなんだなぁ。 ちょっと最近立て込んでて疲れ気味なんだろうなぁ。平日、なんの予定も入れない休みを取りたい。 コレがコレでコレなもんで、ちょっと色々と

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    k10no3 2024/05/24
  • 幾星霜 - 朝焼け3.7

    息子が空手道場にお試しで通いはじめた。 お試し期間なので、まだ道着はない。同い年くらいの子たちが帯を締めて練習する姿を見て、少し羨ましさと悔しさみたいなものを感じたようだった。実際に入部というか、申し込みすれば道着を買うんだけど、人もまだ続けれらるか分からないから、まだしばらくはお試しだろうなぁ。 でも、せっかくなら何かテンションが上がってご機嫌でやった方がいい。ダメもとで、実家の母に僕が子どもの頃きていた道着をとってあるか聞くと「すぐ出る、待ってて」と。 いつか子どもたちが親になったとき、孫が空手をやるかも知れない。その可能性をつぶさなかったらしい。レゴブロックやお囃子の太鼓のバチ、七五三の衣装も同じように孫の手に託された。「捨てられなくて…」という気持ちとは違い、孫が使ってくれたらいいなという前向きな気持ちで残してくれている。それゆえ、残してくれたモノの状態がみんなきれい。ありがたい

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    k10no3 2024/05/18
  • 朔日書簡―5月 - 朝焼け3.7

    今年も鯉のぼりがあがった。桜が散って鯉のぼりがあがっている今の時期は、花と若葉に当たった光がとてもきれいだ。世間は年度初めの荒波だけど、家に帰れば庭の光に心が凪ぐ。気が付けば5月1日。先月の振り返りと月初めの所感を。 4月 桜 鯉のぼり 庭 お出かけ 5月 4月 桜 nr-photo.hatenablog.jp 我が家は入園・入学の年でいい門出の春になった。今年は桜の開花が遅れたことで満開の中で子どもたちの姿を見ることができた。ランドセルと桜。歌や芝居ではおなじみだけど、意外と現実世界では条件がそろわないとお目にかかれないものなのかも知れない。 鯉のぼり 鯉のぼりは4月の上旬からあげはじめた。暦とかしきたりよりも、息子が喜ぶから早めにあげた。去年に引き続き、今年もご好評につきロングラン公開するかも知れない。 庭 この間まで、枯れ木と枯草で茶色だらけだったのに、ずいぶん華やかになった。野菜も

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    k10no3 2024/05/02
  • 花より - 朝焼け3.7

    花見というほどじっくり桜をみたわけではないけれど、家族で春を感じることができた。 近所の公園、確か地域の方が整備をしていた気がする。こういう善意にはオンブにダッコではなく腕組んで一緒に進んでいきたいな。 ここへは何度も桜を撮りにきたことがあるけれど、誰かと一緒に来たのははじめてだった。ピンク色に夢中な娘は桜をとても喜んでいた。娘は今3歳。この日のことを憶えているか分からないなぁ。そういう時に、やっぱり写真てすばらしいものだと思う。結果的に桜よりも家族を撮ってる写真が多かったけど、家族の写真アルバムとしてはいいページになりそうだ。 思い返してみると、子どもの時の花見は桜よりも屋台のクレープやじゃがバタの記憶だ。花より団子とは言うけれど、子どもにとっては団子をべてこそだ。残念ながらこの公園に屋台は出ていない。 次はクレープべようと約束をして、1年後の春にバトンを渡す。

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    k10no3 2024/04/25
  • 幡野広志さんのワークショップへ - 朝焼け3.7

    前橋の自宅を出るとき、ちょうど朝日が昇ってきたところだった。が事前に用意してくれたパンをかじりながら駅に向かう。 写真家、幡野広志さんのワークショップに参加するため久しぶりの電車で東京へ。 andrecipemarket.shop-pro.jp 群馬近郊は車移動が基なので、電車に乗ると気持ちが昂る。6時4分。朝の駅にいるってだけで楽しい。 2時間ほど電車に揺られ会場の最寄り駅に着く。昔から集合時間より早めに現地にいたい派。早めに着いてすることと言えば撮り歩き。カメラを持っていると待ち時間という考えがなくなるのがいいところ。 東京タワーだ。 駅を出たあと、パンが焼ける匂いがした。匂いの方に進んでみる。早すぎて開店してなかったけれど、きっといいパン屋なんだろうな。知らない街を撮り歩くと地元にもあるような店先や看板などにも視線が飛ぶような気がした。いつもより時間をかけて歩いていたと思う。道の

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    k10no3 2024/04/19
  • はじめの一歩 - 朝焼け3.7

    満開の桜が咲く日に息子の入学式を迎えることができた。 卒園からのひと月弱、息子は入学前の不安でいっぱいのようだった。見た目と変なところが僕に似てしまったなぁと申し訳ない気持ちでいっぱいだ。 息子の目に映る新しい場所。30年前、僕も同じ景色を見ていた。 「ジィジもオトもこの学校に通ってたんだよ」みんなも知ってる場所だから大丈夫だよ、という意味で声を掛けたけど、「うん」と一言だけ。 父も僕に同じように声をかけたかも知れない。その時どんな反応だったのか、覚えていなくても何となくわかる。 の手を強く握り教室を目指す。 何人か地域の育成会で見知った顔や同じ幼稚園の子を見つけやっと笑顔が見れた。なんとなく、なんとかなるような気がしてきたのかも知れない。なんとなくでいい。僕も仕事はなんとなく、なんとかなるかもって思いながらやってる。「気の持ちよう」というのは大切だ。 予定より少し長引いた入学式に疲れた

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    k10no3 2024/04/10
  • 零下の朝 - 朝焼け3.7

    白く変わる息にわくわくしながら支度を整えた。寒くないわけない、とにかく寒い。でもこの環境だからこそ撮れるものや、そういう場所に自分を放り出したいと思う時もある。 裏山を昇ると、朝焼けの色に空が変わり始めるタイミングだった。雲海と呼ぶには少し控えめだけど、いい雰囲気といい光。気温も寒くて言う事なし。 足元から枯木が割れる音や霜柱の感触が伝わる。わざと音が響くように踵からゆっくり地面に足を降ろしてつま先に力を入れた。「いつもと違うことをしている」ということを自分に言い聞かせてる所もあるけれど、そうやって自分でテンションをあげたり、機嫌をとることも僕の中では結構大切なことだと思う。 昼間に見つければ、服につかないようにと避けがちのクッツキムシも、朝焼けの中にあっては無視できない。 ひらけた野原に出て明けの空を眺める。月と一緒に写りこんだのはトンビかカラスか。神話の時代では戦を勝利に導いたり、道案

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    k10no3 2024/03/07
  • ネコを追う朝 - 朝焼け3.7

    窓の外をが横切った。ふいに「あ、ネコだ」と言った瞬間、子どもたちが目の色を変えて外に飛び出した。 2月の朝、屋外パジャマ。上着を持って僕も飛び出す。目が覚める。僕の身体よ、ヒートショックは大丈夫だろうか。四の五の言わずに着てくれよ、と子どもたちに上着を着せる。 子どもたちを追って飛び出た僕も防寒というには弱い格好だった。「上着を着てくるから待っててね」そう言って子どもたちは待っていられるだろうか、いいや待っていられない。そんなわけで「氷が張ってるぅー!上に乗れちゃうかも!」と大袈裟に言って惹きつける。子育てハックだ。これでアリジゴクにハマったアリも同然。その隙にカメラを取りに家に入った。 牛の飼料庫でお目当てのを発見した。以前はを見つけるとお構いなしに距離を詰めていた娘。その活躍もあって我が家の庭からノラが姿を消した。庭に出ては「ニャンニャンいない...」と寂しそうにしていた。その

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    k10no3 2024/02/27
  • 「なんか好きそうかも」推薦図書 - 朝焼け3.7

    図書館を借りてきてくれる。きっかけは幼稚園の帰りにと子どもたちで図書館に寄ったとき、僕の分だけがないのは悪いと思ってらしく、の独断と偏見で一冊借りてきてくれた。 選書の基準は、「なんか好きそうかも」というザックリしたもの。ただし、写真やカメラ関係に直結しているものは避けているらしい。 「これ面白いから読んでみて」ではなく、「なんか好きそうかも」での推薦図書ってところが気楽だし面白い。 自分だったら借りないだろうジャンルのものもあるけど、絶妙に興味を惹かれるものも多くあって毎回図書館に行く日が僕も楽しみになった。 選書の一部を以下に www.kyuryudo.co.jp 選書理由:仏様とか神様の名前とか好きそう。旅行行きたそう。 そう言われてページをめくってみたら直球の写真集だった。は、写真家による写真集だとは思わず、あくまで観光地の広報的な側面が強いだと思ったらしい。とこ

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    k10no3 2024/02/26
  • きっとまた雪の日に - 朝焼け3.7

    雪が積もった日の話。 子どもたちの願いが通じたのか、一夜明けたら庭が銀世界。しかも雪のため幼稚園はお休み。運よく僕も午後から出勤の日だったので午前中は思う存分 雪遊びができた。 雪が降ると通勤やらのメンドクササよりも楽しさが上回るタイプなので、子どもたちと一緒になって庭を駆け回った。 朝まで車が停めてあった場所。どれくらい積もったのか確認するのによさそうだ。 10㎝くらいは積もったかも知れない。ここまでの大雪は久しぶりだ。 雪の国みたいだね、と言って子どもたちは楽しそうに遊んでいた。 雪の日には南天が撮りたくなる。赤、緑、白。クリスマスカラーと言えばそうなんだけど、同じ配色であっても南天と雪からは日の冬を感じる。 似たような写真だけど、こっちもやっぱり撮りたくなってしまう組み合わせ。雪と蜜柑。『コタツに蜜柑』の冬のイメージが強すぎて雪と蜜柑は霞んでしまうな。 今回の雪で、アカシアの木が折

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    k10no3 2024/02/25
  • 一話目 - 朝焼け3.7

    年末くらいから我が家にポケモンブームがやってきた。 歴代アニメを繰り返し見ている。タマタマこの前 前シリーズの、一話目を見ていた。以前は子どもたちが見ているのを家事やら何やらやりながら、流し見程度に見ていたけど、今回は一緒に見ようと誘われた。 いい一話だった。物語がはじまるあの感覚、少しの不安と楽しみ。ナイフとランプをカバンに詰め込みたくなるね。 子どもたちはこの先、何回も物語がはじまる感覚を味わうと思う。卒園、入学、進級、クラス替え、席替えでさえドラマがはじまるような感覚があった。子どもの間は、時間が経てば、自然と物語が新しく始まる仕組みになっていたんだなぁと気が付いた。子どもは日常の地続きで物語がはじまる。 でも、大人になると日常の先にあるものは変わらない日常。意図してイベントを発生させないと、物語のスタート地点にすら立てないことがある。 個人的には日常も好きなので、日常と非日常に優劣

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    k10no3 2024/01/31
  • 餅つきと家族の話 - 朝焼け3.7

    今年もをつきに、曾祖父母が暮らした古い家へ。 盆暮れ正月、春と秋のお彼岸、この家に人が集まるのはこういう節目の時くらいなった。あとは時折お義母さんが掃除や庭の手入れに来るくらいだ。この家での暮らしはもうないけど、家族が集まる場所としての機能は今も生きている。 花を供えて線香あげて、ひぃじぃちゃんとひぃばぁちゃんに手を合わせてた。 人がいない家は寒い。旅行から帰ってくると玄関や窓際だけではなく、居間まで冷え切っていることがある。家にとって人は血液だとか栄養みたいなものかも知れない。人に家が必要なように、家にも人が必要なんだろうね。 薪ストーブに火を入れてみんなで部屋が温まるまでお茶を飲んだり、他愛のない話をする。古い家に再び血が通いはじめるような、そんな感じがした。 「さて、やるかねぇ」とお義父さんが言うと、子どもたちもジィジにならって「さて、やるかねぇ」と言って外に出ていく。何をやってく

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    k10no3 2024/01/13
  • 生活 - 朝焼け3.7

    年末に向けて仕事が、世間が色んなシワを寄せはじめている。そんなもの寄せられてたまるか、アンチエイジングだ。 そういうときは気分転換が必要で、ちょっとでもそう思ったら小休止くらいの意気込みじゃなくて思い切り休んだほうがいい。 休日はあえて寝坊して、家族みんなでのんびり公園に出かけた。気分転換にはレンズを変えるのがいいらしい。普段との違いを楽しいと感じられるかも知れないからAFの利かないレンズにした。 Nikon Z 5  + ZENZANON MC 80mm F2.8 by CARL ZEISS JENA DDR この組み合わせは1年ぶりだ。 紅葉と落ち葉のお陰でいつもの公園がちょっと特別なものに感じたらしく子どもたちもはしゃいでいた。 楽しいなぁ 娘は落ち葉の道を行ったり来たりして、落ち葉の音と感触を楽しんでいた。の手を引っ張っていって今度は二人で落ち葉の上を歩く。娘は立ち止まるとの顔

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    k10no3 2023/12/14
  • 朔日書簡-11月 - 朝焼け3.7

    芋ほりで真っ黒になった息子の体操服の土汚れが落ちない。何しても落ちないんだけど、合格祈願のお守りか何かなの?そんな11月1日。先月の振り返りと月初めの所感だ。 先月 海へ 秋花火 七五三の撮影 散歩 11月へ 先月 海へ 海を見たことがない息子にとって、いい思い出になったと思う。砂浜についてのが遅かったので、帰り際、ずいぶん名残惜しそうだった。群馬県民はふだん湖や沼で海への憧れを穴埋めしているので、海を目の前にすると感情がゆさぶられる。 初めての海にしちゃ、ちょっと厳しめの海だったかも。次は穏やかな海に水着で入れるといいな。初対面の強面の先輩が実はめちゃくちゃいい人だった、みたいないいギャップって大事だと思う。 他にも撮ったけどまだ手付かずになっているので早めのRAW現像が求められる。 秋花火 花火メーカーは秋冬の花火をどうとらえているんだろう。僕はすごく好き。蚊がいないし、汗でベタつかな

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    k10no3 2023/11/02