王子製紙の北越製紙に対する敵対的TOB(株式の公開買い付け)宣言、九州地盤の紳士服販売チェーンのフタタを巡るコナカ、AOKIホールディングスの争奪戦など株式市場では国内企業同士の本格的なM&A(企業の合併・買収)時代の幕開けを告げる動きが鮮明となってきた。こうしたなかで、新興市場のIT(情報技術)関連企業でもM&Aに発展しそうな動きが浮上し、市場関係者の注目を集めている。 ADSL(非対称デジタル加入者線)事業大手でジャスダック上場のイー・アクセスが8月4日までに、同業でやはりジャスダック上場のアッカ・ネットワークスの発行済み株式数の10.3%(1万2827株)に相当する株式を取得したことを明らかにし、筆頭株主であるNTTコミュニケーションズ(19.8%保有)に次ぐ第2位の大株主に浮上した。 イー・アクセスでは今回のアッカ株取得について「アッカのADSLの市場性を高く評価しており、アッカの