第51回伊波普猷賞受賞講演を行う波照間永吉氏 石垣久雄氏の音頭で乾杯する来場者=24日夜、南の美ら花ホテルミヤヒラ 「琉球文学大系1・2おもろさうし(上・下)」で第51回伊波普猷賞(沖縄タイムス社主催)を受賞した石垣市出身で名桜大学大学院教授、波照間永吉氏(73)の受賞講演・祝賀会(同実行委員会主催)が24日夜、市内ホテルで行われ、関係者らが受賞を喜び、同大系の完結に期待を寄せた。 琉球文学大系は、波照間氏を編集刊行委員会委員長に名桜大が取り組んでいる全35巻の一大プロジェクト。2030年度の完成を目標としており、波照間氏が先陣を切って1・2巻を発刊した。 八重山出身者の伊波普猷賞は波照間氏で9人目。波照間氏は講演や祝賀会で受賞者を列挙した上で「芸能文化を愛する八重山のDNAが私にもとうとうと流れていると思われ、この流れに私は生かされてきた」と研究者に敬意と謝意を表し、「35巻の大系は最後