予算削減が続く県立図書館では、購入図書を絞ったり、特定図書のコーナーを充実させたりと知恵を絞っている(前橋市の県立図書館で) 財政難による予算抑制で、県立図書館(前橋市日吉町)が苦境に立っている。資料購入費は減額の一途をたどり、5年前の2分の1まで落ち込んだ。担当者は、ベストセラー小説などの購入を控えたり、不要になった蔵書を売り出したり――。住民サービス維持のため、知恵を絞っている。 県立図書館の2013年度の資料費予算額は2671万円。08年度の5300万円から半減し、縮小に歯止めがかからないのが現状だ。館内サービスを担当する斎藤進一次長は「厳しい。特に新刊書の絶対量が少なくなっている」と明かす。 現場では、限られた予算の「選択と集中」を徹底。中核図書館として、学術書や専門書などの収集に力を入れる一方、ベストセラー小説や新書、実用書などの購入は控えるようになった。 斎藤次長は「かつては、