本願寺台湾別院(ほんがんじたいわんべついん)は、台湾台北市万華区(旧:新起町)にかつて存在した浄土真宗本願寺派の別院である。通称「西本願寺」。 歴史[編集] 日本統治時代の明治29年(1896年)に「本願寺布教所」として建立され、同34年(1901年)に「台北別院」と公称した。昭和4年(1929年)に「台湾別院」と改称した。 戦後、廃寺となり、1975年に本堂をはじめ、ほとんどの建物が焼失してしまった。 2006年に台北市政府によって残った鐘楼、樹心会館が市定古跡、輪番所、遺跡(参道、本堂、御廟所)が歴史建築に指定された。 現在、西本願寺の跡地は、史跡公園として整備され、鐘楼や樹心会館、輪番所、本堂の基壇などの復元工事が進められている。復元された鐘楼が2013年に公開されたが、鐘が本物ではなく新たに造られたものとわかり、税金の無駄遣いと批判が集まった[3]。