コロナ禍で大打撃を受けた宿泊業界。特にインバウンド客をターゲットにしたゲストハウスは、この2年で廃業が相次いだ。しかしそんな苦境の中でも、悠々自適に経営を続けているオーナーがいる。福岡県在住の坂本治郎さん(Twitter:@skyteahouse)だ。 【前回記事】⇒“無能のポンコツ”だった元自衛官が限界集落で見つけた「僕にもできること」 坂本さんが営む「天空の茶屋敷」は、コロナの影響で宿泊者がゼロになった時期がある。にもかかわらず、彼の生活は貧することなく豊かだという。その背景には、ゲストハウス開業にまつわる特殊すぎる経緯と、田舎ならではの経済事情があった。 福岡県八女市笠原地区の、標高500メートルに位置する一軒の屋敷。一見、何の変哲もないように見える古民家だが、知る人ぞ知る秘境のゲストハウスだ。 実はこの宿、‟タダで貰った家”を活用して開かれている。一体どういう事なのか。それにはオー