ブックマーク / honz.jp (14)

  • 『ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか』日常に潜む小さなファシズム - HONZ

    数年前のこと、ツイッターで奇妙な動画を見た。揃って白いシャツにジーンズを身につけた大勢の若者たちが、「リア充爆発しろっ!」と大声で叫んでいる動画だ。声を揃え息を合わせ、大声で唱和している。「なんだこりゃ?」。 どれどれと検索してみると、ある大学で行われている「ファシズムの体験学習」だという。どうやらその動画は、周りで見物していた学生が撮ったものらしいが… 甲南大学文学部の田野大輔教授のファシズム体験学習である。 田野教授が「田野総統」、学生たちは「田野帝国の国民」となって行なわれるロールプレイングを通して、人々がファシズムを受け入れるときどのような感情の動きがあるのかを体験させ、いわば「ファシズムに対するワクチン」となるような気づきを得ることを目的としている。 体験学習は2回にわたって行う。大教室に集まった250人で行う大規模ロールプレイだ。1回目。「独裁」を体験するのだからなんといっても

    『ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか』日常に潜む小さなファシズム - HONZ
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    ka-ka_xyz 2020/06/24
    ちゃんとロールプレイと自覚してても、感情は揺り動かされるのよな(暴走を防止するための配慮については繰り返し書かれているけれど
  • 『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』エドワード・ルトワックによる新提言 - HONZ

    米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問で戦略家のエドワード・ルトワックの新刊である。前著『戦争にチャンスを与えよ』は紛争が長引く原因として、人道的支援という美名の下で国際社会が紛争に早期介入するためだという、口にしがたい現実を鋭く指摘して話題になったので、記憶している方も多いのではないだろうか。 前著の内容を知らず「それはどういうことだ?」と疑問に感じた人のために改めて簡単にではあるが著者の主張を解説してみると、紛争当事者たちが疲弊しきる前に国際的な圧力を加え早期講和を結ばせても、勝ち負けが判然としない上に物心双方において戦う力が余っているので小競り合いが何十年も続いてしまうといった内容だ。 人道支援のために国連などから支給された支援物資が戦闘員に横流しされた挙句にゲリラが難民キャンプなどを活動拠点するなどし、劣勢に立たされている側が完全な敗北を免れているために、負けを認めずズルズルと小

    『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』エドワード・ルトワックによる新提言 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2018/11/29
    この本はまだ読んでないけど、ルトワックの説く現代東アジア情勢ってパラレルワールドというか、面白いんだけどそれはそれとして「なんか違くね?」感が強いんだよな。
  • 『幻の惑星ヴァルカン』 それはいかにして「発見」され、いかにして葬り去られたのか - HONZ

    水・金・地・火・木・土・天・海・冥。かつてそう教えられた太陽系惑星のなかから、2006年に冥王星が除外されたことは記憶に新しい。だがじつは、19世紀後半にはそれら惑星候補のなかにもうひとつ別の名前が挙げられていた。書の主役は、その幻の惑星たる「ヴァルカン」である。 ヴァルカンはその生い立ちからして冥王星とは異なっている。というのも、そもそもそんな星は存在すらしていなかったからだ。では、存在しないものがいかにして「発見」され、そして最終的に葬り去られることになったのか。書は、その誕生前夜から臨終までを、関係する天文学者や物理学者にスポットを当てながら、ドラマ仕立てに描いていく。 ストーリーは、17世紀後半、ニュートン力学の登場から始まる。周知のように、その偉大なる体系は、惑星の運動を含む広範な現象の統一的説明を可能にした。いや、説明だけではない。驚くべきことに、その体系は未知の現象に対す

    『幻の惑星ヴァルカン』 それはいかにして「発見」され、いかにして葬り去られたのか - HONZ
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    ka-ka_xyz 2017/11/10
    この辺の幻に終わった「発見」についての話は、斉田博『おはなし天文学』も(古いけれど)超お勧め。ヴァルカン、金星の衛星や巨大山脈、地球の「第二の月」等々。
  • 『本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人 』文庫解説 by 清水 義範 - HONZ

    私は、大塚ひかりさんには恩を受けている。大塚さんの仕事の中に、ひとりで全訳をした『源氏物語』(ちくま文庫)があるのだが、そののおかげで私は初めて『源氏物語』の全巻を読み通すことができたのだ。 それより前には、いろんな作家の現代語訳で挑戦したのに、ついにすべてを読み通すことができなかった。谷崎潤一郎訳では、全10巻のうち第1巻(「若紫」まで)しか読めなかったし、その後、円地文子訳でも、瀬戸内寂聴訳でも読もうとしたのだが、半分くらいまでで挫折してしまっていたのだ。『源氏物語』を通読するのは私には無理なのかと思ったくらいだ。 ところが、年を取って図々しくなっている私は、よくわかっているような顔をして『源氏物語』について、解説するようにしゃべったりしていた。あの物語の中のヒロインたち何人かを題材にして大いにパロディ化してみた『読み違え源氏物語』(文藝春秋)という短編集まで出しているのである。ある

    『本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人 』文庫解説 by 清水 義範 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2016/09/01
    清水義範が(紙媒体からの転載ではなく)Webメディアに書いてるのは珍しい気がする。単に自分のアンテナに引っかかって無かっただけかもしれないけれど
  • 『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』 - HONZ

    「どうしてこんな商品が、こんなCMが、こんなデザインが世に出てしまったのだろう?」と、私は思うことがある。おそらく、読者の皆さんにもそうした経験はあるのではないだろうか。だが、書『レッド・チーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』を読んで、ようやく腑に落ちた。 私たちは誰しも、「毎日を過ごす組織の文化に縛られ、上司や職場の好みに自分を合わせがち」だし、「長年なにかに慣らされてしまうと物事を客観的に見られなくなってしまう」のだ。それは何も、私たちが「無能」だからではない。人間の思考と行動は、常にそうしたバイアスに縛られているからだ。 自分の信念を裏付ける事実にばかり目がいくトップの「追認バイアス」。 そのトップの意向にそうことが自分の昇進になると考える「組織バイアス」。 この2つのバイアスがあるために、組織は、外部から見るととんでもない決定をし、それを執行してしまう。 では、それを防ぐ

    『レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う』 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2016/06/23
    米軍が公開してる大隊レベル以上の状況分析(作戦立案)マニュアルで「必ず机上演習で案を分析しろ、そのときはレッドチーム(情報幕僚)は敵に成りきれ」と明示されてたりするし、別に秘密でも何でも無いよな
  • 『量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待』 生命は量子の力を利用しているのか? - HONZ

    量子力学が描き出す世界はあまりに奇妙だ。量子は波であると同時に粒子であり、壁をすり抜けることができ、いったんペアになった粒子同士はどれだけ遠く離れていても瞬時にコミュニケーションが取れるというのだから、すんなり納得することのほうが難しい。どれだけ信じ難くとも量子力学を支える科学的証拠はゆるぎなく、論理的にも強固である。DVDもMRIもスマホも量子力学がなければ実現しない。 現代生活に欠かせない存在となった量子の力は、最先端テクノロジーによって初めて活用可能となったのだろうか?そうではないという事実を突きつける現象が、あちこちで報告され始めている。渡り鳥が進むべき方向を知るためにも、植物が光合成を行うのにも、酵素がその能力を発揮するのにも、量子の世界の法則が重要な役割を果たしていることが明らかになったのである。つまり生命は、人類が20世紀になったやっと気がついた、量子的性質を長い進化の間に巧

    『量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待』 生命は量子の力を利用しているのか? - HONZ
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    ka-ka_xyz 2015/10/13
    この辺の話は昔から(ペンローズの「量子脳」とか)有るけど、どうやって検証するのかとか抜きで思弁だけが先行してる辺りに違和感が有って好きじゃない。仮説としての魅力はまた別問題だけど。
  • 『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル - HONZ

    先週末30年ぶりにシリーズ続編として公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は突き抜けて凄まじい、破壊的なエンターテイメントだった。崩壊した地球文明の後に残った脳筋の男共が滅茶苦茶に改造されもはや原形が何だったのかさっぱりわからない車とバイクに跨り、何故か火を吹くギターを持って、裏切り者の女共を追いかけ上映時間の殆どをカーチェイスに費やす。走れども走れども砂漠以外何も見えない、荒廃した大地。資源は限られ少ない物資をヒャッハー!! と、暴力によって奪い合う、力こそ正義! な地獄絵図な世界が広がっている。 しかし、仮に核戦争なり宇宙人の侵略なり異常気象なり隕石の衝突なり、原因をどこに求めるにせよ、文明がいったん崩壊してしまったとしたら、当にそんな破滅的な状況になるのだろうか? 失われてしまった文明はもはや戻らないのか? 逆に復興できるとしたら、どうやって? 書は書名である『この世界

    『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル - HONZ
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    ka-ka_xyz 2015/06/29
    途中まで読んだけど、少なくとも"マニュアル"では無い(実際に何かを作るときに必要不可欠な細かいノウハウについては全く触れられてない)。科学解説書として面白いのは確かなんだけど。
  • 『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 - HONZ

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』は、人類のルーツをめぐる最大のミステリーを古代ゲノム解読で突き止めた、スヴァンテ・ペーボ博士による回想記である。 書の読みどころは、科学的な実験によって明かされる様々な事実の面白さのみならず、それを導き出すまでの長きに渡るプロセスも、余すところなく描いている点だ。「科学の営み」における光と影、その両面を知り尽くした分子古生物学者・更科 功博士の巻末解説を特別に掲載いたします。(HONZ編集部) 私たち現生人類、すなわちホモ・サピエンスは、二番目に脳が大きいヒト族である。そのホモ・サピエンスのひとりが、地球の歴史上、一番脳が大きいヒト族であったネアンデルタール人に興味を持った。彼はまったく新しい方法を使って、これまでまったくわからなかったネアンデルタール人の行動を明らかにした。それは、私たちホモ・サピエンスとネアンデルタール人の性交渉である。ホモ・サ

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2015/06/28
    90年代後半あたりだと数万年前の骨からミトコンドリアDNA読むのがやっとだったのに、今では核DNAを解析出来るんだから(ネアンデルタール人・デニソワ人)ブレイクスルーしたよなあ。
  • 『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀 そして世界の警察はいなくなった』 - HONZ

    イスラム国、クリミア半島、アフガニスタン、尖閣諸島……。世界各地で頻発する危機の背景には、アメリカの驚くべき方針転換があるという。書『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀』は、ピューリッツァー賞受賞のWSJコラムニストが、歴史とデータから世界の秩序の崩壊を丹念に分析した一冊。いま世界で何が起きているのか。そして、日はどう対処すべきなのか。その読みどころを、訳者の藤原朝子さんに解説いただきます。 著者のブレット・スティーブンズ氏は、アメリカで気鋭の保守派の論客である。1973年にニューヨークで生まれ、父親の仕事の関係でメキシコで育つ。両親ともにユダヤ系で、人の謝辞によると世界各地に親戚がいるらしい。シカゴ大学で政治哲学を学び、ロンドン・スクール・ オブ・エコノミクスで比較政治学を修めた。 ジャーナリストとしてのキャリアのスタートは月刊誌コメンタリーの編

    『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀 そして世界の警察はいなくなった』 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2015/04/27
    "なお、原著には、第二次世界大戦後にアメリカが世界の警察官役を引き受けていなかった可能性を論じた章があったが、紙幅の都合上、著者と相談したうえで割愛" …アイエエエエ!カツアイ!?カツアイナンデ!?
  • 『エピジェネティクス』見た目や性質は、氏か育ちか、だけじゃない? - HONZ

    HONZ内で「これを読んでいないと、まるで話についていけない」というのが存在する。中でも特に話題に上るのが、岩波科学ライブラリー『ハダカデバネズミ』『クマムシ?!』『フジツボ』の3冊。これらのが、同じ編集者によって手がけられていたことをご存知であっただろうか。それが今回寄稿いただいた伝説の編集者・塩田春香さんである。 ちなみに上記の3冊は変わった生き物を紹介していると同時に、変わった研究者を紹介する読み物としても他の追随を許さない。そんな彼女がターゲットにしたのが、我らが「エピジェネ仲野」。彼女の目に新刊『エピジェネティクス』、そして「エピジェネ仲野」はどのように映ったのだろうか。 エピジェネティクス――この耳慣れない言葉に、「私には関係ないもんね~」とスルーしかけている、そこのあなた! じつは「関係大アリ」、かもしれないのだ。 もし、あなたが罹るかもしれない、がんや糖尿病、心筋梗塞な

    『エピジェネティクス』見た目や性質は、氏か育ちか、だけじゃない? - HONZ
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    ka-ka_xyz 2014/05/24
    うーん。エピジェネティクスの例として猫の模様を出すのはどうなんだろう。胎内環境の影響が大きいって話だったけど、実はエピジェネティックな要素が絡む話だったっていう事なのかな?
  • 捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ

    『背信の科学者たち』、この刺激的なタイトルのが化学同人から出版されたのは四半世紀前。1988年のことである。かけだし研究者であったころにこのを読んだ。驚いた。捏造をはじめとする論文不正を中心に、科学者のダークな事件をあらいだし、その欺瞞から科学をとらえなおそうという試みである。最初におことわりしておくが、この、後に講談社ブルーバックスとして出版されているが、いまは絶版になっている。 科学というのは、基が正直ベース。性善説にのっとった営みである。こういったことと自分はまったく無縁だと思っていた。まさか、10年後に捏造事件に巻き込まれるとは夢にも思っていなかった。そして、今回のSTAP細胞騒動である。 STAP細胞について、直接は関係していない。しかし、主人公以外の登場人物は、論文調査委員会のメンバーも含めて、個人的に知っている人ばかりである。そして、専門領域が近いこともあってか、ある

    捏造を知るにはこれを読め! 『背信の科学者たち』の緊急再版を訴える⇒再販が決定しました! - HONZ
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    ka-ka_xyz 2014/04/14
    化学同人版持ってるけど、ミリカン油滴実験の絡みとかは恣意的なデータ操作じゃ無いって説のほうが有力になってきてるらしいので、そのまま復刊するより注釈のアップデートが必要かなーという気がする。
  • 『スリランカの赤い雨』地球外生命の発見??? - HONZ

    わくわくサイエンスだ。 2012年11月13日早朝、インド沖合のスリランカに突如として「赤い雨」が降り注いだ。砂漠の微粒子を含む「黄色い雨」や火山灰・石炭を含む「黒い雨」はよく確認されているが、「赤い雨」というのは神話などで紹介されているものの事例が少なく、格的な科学的研究はあまり進んでいない未知の現象である。書は久しぶりに確認された謎の「赤い雨」の正体に迫る研究者の話である。 スリランカに赤い雨が降った11年前の2001年7月下旬、インド南西部ケララ州でも同様に赤い雨が降ったことが報道されていた。いくつかの地点では赤色の濃度が高く、血が降り注いだようであったという。スリランカで赤い雨が降った際も、辺りが赤茶色に染まるほど、赤い雨の濃度は濃かったそうだ。そしてインドのケースでは、その赤い雨が降る前に、大気中で大きな爆発音が聞こえたという奇妙な現象も報告されている。 ここ数年、各国の科

    『スリランカの赤い雨』地球外生命の発見??? - HONZ
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    ka-ka_xyz 2013/12/06
    この評を読んで「面白そう」と思った奴は取り敢えず買うの待て。異端説の紹介啓蒙書ってレベルですら無かったぞこれ。 → 書いた http://ka-ka-xyz.hatenablog.com/entry/20131207/1386353186
  • 歴史をかえた魔法の弾丸 『サルファ剤、忘れられた奇跡』 - HONZ

    生命科学や医学の領域では、物理学や数学のように天才は多くない。しかし、遺伝の法則を見つけ出したグレゴール・ヨハン・メンデルや、進化論を唱えたチャールズ・ロバート・ダーウィンは、まぎれもない天才だ。メンデルとダーウィンは、19世紀の中盤から終盤にかけて、その天才的な洞察力を発揮した。 この二人とほぼ同時代に活躍したルイ・パスツール、それに少し遅れたロベルト・コッホ、という仏独のライバルも、『微生物の狩人』黎明期における天才だ。そのコッホの弟子、パウル・エールリッヒという名をご存知だろうか。パスツールやコッホに劣らず、いや、独創性を天才の指標とするならば、その二人よりも一段上といってよいほどの天才なのである。 プロシアにおいて化学工業が隆盛を迎えた時代、エールリッヒは、細胞を『染める』ということを思いつく。細胞というのは、おおむね透明に近い。染色することによって、内部構造をふくめ、詳細な観察が

    歴史をかえた魔法の弾丸 『サルファ剤、忘れられた奇跡』 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2013/03/31
    WW2戦争もの映画でメディックが傷口に振りかけてる粉。塗り薬でサルファ剤使ってる奴は10年ぐらいまえだと結構有った記憶があるけど、最近どうなんだろう。
  • 『白い死神』ー「ムーミン谷のゴルゴ13」の実像 - HONZ

    1939年に始まったソ連との冬戦争で活躍したフィンランド軍の狙撃手シモ・ヘイヘは、一部ネット上では有名だ。しかし、これまで日では、ヘイへその人をテーマとしたは、これまで一冊も出ていなかった。書は、1998年に60年間にわたって沈黙を続けてきたヘイへのインタビューを成功させた著者によるノンフィクションであり、一部マニアにとっては待望の書と言える。 ここでまず、ネット上にコピペで出回っているヘイへの逸話を見てみよう。 ・わずか32人のフィンランド兵なら大丈夫だろうと4000人のソ連軍を突撃させたら撃退された ・シモヘイヘがいるという林の中に足を踏み入れた1時間後に小隊が全滅した ・攻撃させたのにやけに静かだと探索してみたら赤軍兵の遺体が散らばっていた ・気をつけろと叫んだ兵士が、次の瞬間こめかみに命中して倒れていた ・スコープもない旧式モシンナガン小銃で攻撃、というか距離300m以内なら

    『白い死神』ー「ムーミン谷のゴルゴ13」の実像 - HONZ
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    ka-ka_xyz 2012/04/04
    しかし、こんなマイナーな冬戦争戦史モノが大日本絵画|光人社|学研M文庫以外から出版されるとはねえ。
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