自動車の盗難防止装置「イモビライザー」を解除する機器の所持を禁止する条例の改正案が26日、愛知県議会で可決、成立した。施行は7月1日。愛知県警によると、茨城県と福井県の条例は、自動車盗や車上狙いに使用される差し金などの携帯を禁止しているが、解除機器の所持を条例で規制するのは全国初。愛知県警は「解除機器を使った自動車盗が多発しており、改正条例で歯止めをかけたい」としている。 イモビライザーは、車本体と鍵に埋め込まれた電子チップの認証コードが合わないと車が始動しない仕組み。今回の改正案は、コードを書き換える「イモビカッター」などの解除機器を正当な理由なく所持することを禁じており、違反すれば1年以下の懲役または50万円以下の罰金を科す。 愛知県の自動車盗の認知件数は、昨年まで5年連続で全国ワースト。昨年は約3100件のうち29・1%がイモビライザー装着車で、全国平均を大きく上回った。