東京都町田市が芹ケ谷(せりがや)公園内に建設予定の「国際工芸美術館」(仮称)を巡り、周辺住民らでつくる「芹ケ谷公園と周辺地域の環境を考える会」が四日、建設計画の見直しを訴えて市中心部をパレードした。(宮本隆康) 計画では、国際工芸美術館は二〇一九年に閉館した市立博物館所蔵のガラスや陶磁器を展示。公園内にある国際版画美術館の裏側の斜面に建設し、連結して一体的に運営する。総事業費は三十三億三千万円で、二六年三月の開館を目指している。 当初は二〇年度の開館予定だったが、財政難で先送りに。さらに「収益の根拠やコンセプトが不明瞭で市民の理解を得られない」と市議会で指摘され、基本設計をやり直した経緯もある。石阪丈一市長は「二二年度の目玉の事業と言える」と着工を予定していたが、地元の反対で再び二三年度中の着工に先延ばしした。