投手としての評価はすでに確立されていたが、 今季は打者としてもチームの優勝に大きく貢献。 今や「投手に専念すべき」との声はすっかり小さくなった。 雑音を自らのバットで振り払い、二刀流は完成したのだろうか。 レギュラーシーズンを終えて、本誌だけに現在の胸中を告白した。 日本シリーズ期間限定で、 Number912号 掲載の特集を特別に全文掲載します! 悲願のリーグ制覇を成し遂げてから2日後、大谷翔平は穏やかな表情で話し始めた。 「西武戦の前夜ですか。ホテルの部屋のテレビで“タカマツペア”のドキュメンタリー、見てました(笑)。たまたまやっていたので、なんとなくですけど……あとはスマホでホゼのピッチング、見てたかな(ボート事故で亡くなったマーリンズのホゼ・フェルナンデス)。好きだったので……あのスライダー、メッチャすごいですよね」 まだ余韻が残っているであろう、両腕を天に突き上げた歓喜