大阪市天王寺区でレストランを経営するビシュヌ・プラサド・ダマラさん(42)が同市阿倍野区の路上で16日早朝、若い日本人男女4人に殴る蹴るの暴行を受け、死亡した事件は故国を離れて日本で暮らす外国人たちに大きな衝撃を与えた。同郷の人の相談相手となり、日本に根を下ろす決意をしていた彼を、若者たちはサッカーボールのように数十回も蹴ったという。ダマラさんの日本人の妻(36)は29日、「まだ現実を受けとめられない」と心情を語った。【藤田祐子】 16日午前4時過ぎ、従業員の1人から携帯電話で助けを求められました。彼はパニックを起こしていて、何を言っているか、何が起きたのか、まったく分からなかった。とにかく言われた交番に駆けつけましたが、夫はいない。状況がのみ込めないまま、英語ができない警察官との間に立って従業員2人の話を通訳しました。少し離れた場所で若い男女が暴れたり、暴言を吐いていて、怖かった。 夫は