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ブックマーク / tanakaryusaku.seesaa.net (5)

  • ガザ 貧困と絶望が支配する街

    一家は地べたで暮らしていた。父親は「赤ん坊のミルクを買う金もないよ」(18日、アル・アトゥラ村で。写真:筆者撮影) ガザの子供たちは一様に小さい。「8~9歳位かな?」と思って年齢を聞くと「12歳」などという答えが返ってくる。イスラエルによる経済封鎖が長く続くため幼児の頃から満足に事ができないからである。WHO(世界保健機構)によると5歳以下の子供の3分の1が貧血だ。 子供たちの多くは戦争で父親や長兄を失っている。健在であったとしても職がない。パンを買う現金に事欠く境遇なのである。 激戦地だったガザ北部のアル・アトゥラ村のある家族のテントを覗いた。一家10人が地べたで暮らす。生活排水が地面に染み込んでいて腐臭が鼻をつく。その日のランチは卵一個きりだった。おかずが卵一個というのではない。ランチで口に入れるのが卵一個なのである。 父親のサーレ・アブレラさん(52歳)は「行く所はどこにもない。あ

    ガザ 貧困と絶望が支配する街
  • 宜野湾市長「ノーと言い続けることが最大の抵抗」

    伊波洋一・宜野湾市長。米軍再編の流れの中で普天間移転を考える必要性を説いた。【16日、海外特派員協会=東京・有楽町=。写真:筆者撮影】 世界一危険な飛行場と言われる米軍普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長が16日、海外特派員協会で記者会見を開いた。市長はグアム移転の妥当性を強調した。 伊波市長が先ず挙げたのは普天間基地の実情と日政府の認識のギャップである。「『普天間は即時閉鎖すべきである』というのが米国の基準を知る者にとっては常識」。 ところが「岡田外務大臣は『辺野古(滑走路)が出来なければ普天間は動かない』と言って憚らない。危険性を14年間放置しているが、『そのままにしていていいんだ』ということが当り前に語られる、この落差」。 市長は「ここ(落差)をしっかり見つめていかなければならない」と力を込めた。 伊波市長の持論は「米軍再編の流れの中で普天間基地の移設を考える」だ。 「『

    宜野湾市長「ノーと言い続けることが最大の抵抗」
  • 田中龍作ジャーナル

    合同記者会見の開始当初は立錐の余地もないほどだったが、今はガラ空きのカメラマンスペース。(6日夕、東京電力店。写真:筆者撮影) 鳴り物入りで始まった福島原子力発電所事故対策統合部(通称:統合部)の合同記者会見―― 今回の原発事故で、原子力安全保安院、原子力安全委員会、東京電力、文科省は、いずれも叩けばホコリ、いや放射能が出る組織だ。これら4組織からのコメントを一か所にいながらにして引き出せることから、合同部の記者会見は立錐の余地もなかった。 カメラは林立し、席から溢れて立見する記者たちが鈴なりとなって壁にへばりついた。 ところが開始から10日余りでご覧のありさまである(写真)。カメラは数えるほどだ。記者席は所々空席もある。 フリーランスの木野龍逸氏や江川紹子氏が地道に追及しているが、当の4機関(文科省、保安院、安全委、東電)はノラリクラリとかわす。 それもそのはず。官僚は無謬性の砦

    田中龍作ジャーナル
    kahn77
    kahn77 2010/05/25
    普天間—「玉砕するな!」と社民党を諌めた亀井大臣の戦局観
  • 「沖縄の苦しみを持ち込むな」~徳之島出身者がデモ

    「自然と思いやりに溢れた徳之島を残したい」。徳之島出身の主婦は話した。(15日、日比谷公園で。撮影:筆者) 米軍普天間基地の移設問題で揺れる徳之島の出身者ら500人余りが15日、東京・都心で「米軍基地反対」のデモ行進をした(主催=関東一円に住む徳之島島人会)。 「沖縄の米軍基地は最低でも県外」。鳩山首相の思いつき発言で始まった迷走のトバッチリをっているのが徳之島だ。徳之島の地元3町長と徳之島町議から移設を断られた鳩山政権は15、16日の両日、平野官房長官が基地推進派の徳之島町の建設、運輸業者らに会い、移設受け入れを要請している。 ドタバタの最中のデモは、なりふり構わず徳之島に米軍の訓練基地を移設したがっている鳩山政権をけん制する狙いがある。参加者のほとんどは黄色のシャツを身につけて日比谷公園に集結した。黄色は4月25日の沖縄県民大会以来「米軍基地反対」を表すシンボルカラーとなっている。

    「沖縄の苦しみを持ち込むな」~徳之島出身者がデモ
  • 機密費―「夜回りメモ」は全社毎あさ、野中官房長官の手元に

    野中広務・元官房長官の暴露で政治評論家をはじめとする言論人にまで渡っていたことが明らかになった官房機密費。ヒステリックなまでに「政治とカネ」を報道する記者クラブがこの件では実におとなしい。 有能な官房長官は内閣を守るために巧みな情報操作を行うのだが、それには情報収集が欠かせない。小渕内閣で官房長官を務めた野中氏の情報収集力は目を見張るものがあった。 官邸詰めに限らず新聞・テレビ・通信社の記者は「夜回り」という取材活動を行う。日中、公の場では聞けない話を夜遅く政治家や当局者の自宅にあがり込んで聞くのである。 政治部記者であれば、与野党の政治家、秘書、官僚の自宅に夜回りをかける。外で飲みながら話を聞き出すこともある。夜回り取材では、どの議員が誰と不倫関係にあるといった類から、政権が倒れるようなスキャンダルまであらゆる話が記者の耳に入ってくる。 記者は夜回り先から社に戻り、キャッチしてきた情報を

    機密費―「夜回りメモ」は全社毎あさ、野中官房長官の手元に
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