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2011年11月10日のブックマーク (2件)

  • 川村湊『原発と原爆 「核」の戦後精神史』 - 紙屋研究所

    3月の原発事故から8月の原爆投下前後の時期を経て、「原発と原爆」をめぐるテーマがずいぶんとさかんに論じられた。 バルセロナでの村上春樹のスピーチで、日人はそもそもすべての核を捨てるべきだったと主張されたあと、この主張はぼくの周辺の左翼に実にスンナリと受け入れられた。それまで核兵器と原発についての「区別」を論じていた身としては戸惑ってしまった。 同時に「朝日新聞」的なものの周辺では、「こんにちの原発の悲劇をのりこえられなかったのは、核兵器の惨禍を味わったにもかかわらず、その対抗思想が『核の平和利用』であり、これを克服できなかったせいだ」という議論がおこなわれた。 書はタイトルとサブタイトルにもあるように、「核」をめぐる戦後日の精神史である。冒頭に、日アメリカに輸出した「文化」として『ゴジラ』『アトム』『AKIRA』をあげ、 アメリカにとって、いや日を除く全世界にとって、日という

    川村湊『原発と原爆 「核」の戦後精神史』 - 紙屋研究所
  • その男、危険につき

    中国当局はなぜこんな失策をしでかしたのだろう。 11月15日までに1552万人民元(約1億8千万円あまり)の支払いを命じられたとされる、中国の芸術家艾未未氏のもとに、その通告からわずか1週間余りでなんと600万人民元を超える募金が集まった。艾氏はこの募金を「借入金」、そして募金者を「債権主」と呼び、「無利子だが1年後に0.01元に至るまで返済する」と公言している。 人ではなく、彼の支援者が呼びかけたこの「艾未未の債権主になろう」活動は、ここ半年ほど彼の周囲を覆っていた暗い気分を一挙に吹き飛ばした。募金額とその募金者数は1日2回、午前と午後に支援者によってツイッターを通じて1ケタに至るまで報告されている。 それらは中国最大のオンライン決済サービスである「アリペイ」や、支援者個人の中国建設銀行口座、さらに郵便送金を通じて届けられる。一時は外国からの送金も考慮して国際的な決済サービス「ペイパル

    その男、危険につき
    kaikaji
    kaikaji 2011/11/10