チベットが、2008年3月の騒乱以来の緊迫感に包まれている。大手メディアも報道しているが、四川省のチベット自治州でチベット族の抗議デモ隊への当局の治安部隊の発砲事件が相次いでおり、死者もかなり出ているもようだ。今回の事件の発端となった抗議デモは春節(旧正月)の23日に行われた。この抗議デモは、すでにこの連載で紹介したキルティ僧院に対する弾圧と、昨年3月以降続く16人の僧侶・尼僧の抗議の焼身自殺(未遂を含む)が背景にあることはいうまでもない。 抗議デモを無差別発砲で鎮圧 今チベットで何が起こっているのか、知ってほしい。中国国営新華社などの中国側報道と、自由アジア放送やチベットエクスプレスなどの報道の中身がかなり違う。ダラムサラに拠点を置く日本人が運営するチベットNOW@ルンタというブログが、このあたりをうまく整理していたので参考にさせてもらった。 自由アジア放送などによれば、23日午後、四川
出版状況クロニクル45(2012年1月1日〜1月31日) 今年は出版業界にとって、本当に正念場の一年だと思われる。書店の年末年始の売上も低迷し、総じて10%近いマイナスだったと伝えられている。取次調査によれば、日販は8.8%減、トーハンは7.4%g減で、2012年の困難さを象徴するような始まりである。 失われた15年によって、出版社、取次、書店のいずれもが疲弊し、危機へと追いやられ、それが臨界点に達していることはいうまでもないだろう。 そこに「想定外」の出来事も起きてくるかもしれない。だからこそ、その認識と覚悟の上に、この一年をくぐり抜けていかなければならない。 本クロニクルは今年も発信されていくが、このリードの12月のところには何を書き記すことになるのだろうか。 1.出版科学研究所による11年の出版物推定販売金額が出された。それによれば、1兆8042億円で、前年比3.8%減。 内訳だが、
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