最近のWoke(お目覚め)関連の記事で面白かったのが、3回にわたって取り上げられていたピンカーのインタビューだった。1回目でいきなりWokeやキャンセルカルチャーの話をしている。以前も紹介したピンカー自身を対象にしたオープンレターについても質問しており、ピンカーは「アメリカのアカデミアに所属する人々…とく若い人々…の知的な水準が下がっていることを示す、由々しき事態」と辛辣な返答をしている。まあ「自分たちの気分を良くする特定のドグマを無条件に正しいものと認定」するような態度が広まっていると思えば、そのくらいの皮肉も言いたくはなるだろう。 また白人特権を含む批判的人種理論についても話が行われている。教育現場でそうした考えが教えられている点を左派が否定していることについてピンカーは批判的だ。ただし教えてはいけないと主張しているわけではなく、カリキュラムは民主的なプロセスで決めるべきだと述べている