近年は、メールを通じた企業ネットワークの感染が報じられるのは珍しくなくなりました(そして、だいたいがランサムウェア関連です)。そのため、この話題を詐欺に利用されることがあります。「メールが感染している」というメールを送りつけ、メールボックスをウイルススキャンするという名目で、企業のメールアカウントにアクセスするためのパスワードを入手しようとする手口が見られています。 これは、メールに潜むマルウェアの脅威について知識のある、しかしどう対応したらよいかよく分かっていない人を狙った策略です。そこで、社内の誰かが詐欺のメールを受け取った場合、その人は具体的にどういった点に注意を向けてどう対応したらよいのか、あるフィッシングの例から見ていくことにしましょう。 フィッシングメール これは、昔ながらの脅しの手口を使った詐欺メールです。見出しの「Virus Alert(ウイルス警告)」という言葉には、感嘆
![フィッシング:「メールをウイルススキャンしてください」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d592b98c27a8792c41a023bc489346c35b4faa4e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.kasperskydaily.com%2Fwp-content%2Fuploads%2Fsites%2F98%2F2020%2F08%2F08120158%2Fphishing-email-scanner-featured.jpg)