はじめに のらちゃんのすんでいるかごしまは、むかしさつまの国とよばれていました。 かごしまは、山や川や海と大しぜんにかこまれており、わたしたちのそせんは、 ここすみ、このしぜんの中からいろいろなでんせつやむかしばなしをそだててきました。 このすばらしいおはなしをみんなにつたえたかったのでこのページをつくりました
はじめに のらちゃんのすんでいるかごしまは、むかしさつまの国とよばれていました。 かごしまは、山や川や海と大しぜんにかこまれており、わたしたちのそせんは、 ここすみ、このしぜんの中からいろいろなでんせつやむかしばなしをそだててきました。 このすばらしいおはなしをみんなにつたえたかったのでこのページをつくりました
これは、鳥取市の八東[はっとう]町に伝わる怪談です。 鳥取市にもう60年以上も住んでいる谷口雅江さんから、伺いました。 法事で親類が集まったときにお年寄りから聞いたそうです。 山の奥に一軒家がぽつんとあって、 おじいさんとおばあさんがたいそう仲良く暮らしていました。 「なあ、ばあさんや、わしが先に死んだらな、 墓に入れずに棺桶に入れてこの家に置いて貰おうか」
とんと昔があったと。 あるところに、独りもんのカカ(小母さん)がいた。 このヤゴメ婆サ(未亡人)が山へ仕事に行って、 小便がしたくなってしまった。 ほんで、そこらの薮へ入って、けつまくって、小便こいたと。 (次からは、文字で読む容易さを考えて、会話のみ、 注として方言を入れます。) 誰も見ていないと思ったが、 見ていた者がいた。 キツネのヤローがじいっと見ていて、 カカのお尻にイボがあるのを見た。 “あれ、イボが出来ているがね! これは、いいものを見たな~。” カカは、そんなこと・・・、 キツネにイボを見られたことなど、思いもかけなかった。
昔々あったけど。 昔あっとこサ、一人の若衆[わかせ]居たっけど。 この若衆、山のもの、春には青物、秋になればキノコ採って、 暮し立ててンなだけど。 ちょうど、キノコの盛りの節[へづ]に、山サ、 天気好いもんだサケ、キノコ採りに行ったけど。 ほしたれば、サワモダツ、そこら中いっぱいあったけど。 けじょうな(だけど)、でもサワモダツなの採っただて、 大した銭にもなんねえだども、 又、別の方サ行って、何にも採んねえで、 空身(からみ、手ぶら)で来るようなことあれば、サワモダツだって、 採んねえよりはマシだなと思って一生懸命、採っていたと。 (次からは全国区の皆様の理解のために、 会話のみ方言の注を入れます。) そうする内に、岩の間をくぐって歩いていると、 何か岩に引っかかっているのが見えた。 “蜘蛛[クモ]の巣かしら?(蜘蛛の巣でもあんべか?)” と、手に取ってみたが、絡んで手から取れなかった。
このサイトは、オンライン作家による怪談競作サイト「百物語」の朗読版です。 朗読はインターネット上で声の活動されている方々が担当し、BGMもインターネット上で公開されている楽曲の中からミュージシャン自身の承諾を得て収録、もしくは新しく作曲していただきました。 ご意見やご感想などは、百物語サイト内【呪いの墓場掲示板】をご利用ください。 e-mail:inai-yo@ca2.so-net.ne.jp コンテンツをクリックすると、ダウンロード画面を別ウィンドウで開きます。 データは3MB以上ありますので、通信環境に留意した上でご利用ください(データサイズを記しています)。 ※注意事項 ●全ての著作権は各々の作者、演者、作曲家に帰属します。 ●MP3の再生方法に関してのお問い合わせは受付けていません。 全てのコンテンツをオーディオトラックで収録したCD-ROM(一般のCDプレイヤーで再生可)を無料
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