マルハニチロホールディングスの子会社のアクリフーズとマルハニチロ水産が昨年輸入しようとした冷凍食品に大腸菌群の陽性反応が出たなどとして、厚生労働省が食品衛生法違反で両社に文書による行政指導を四回していたことが分かった。 厚労省によると、アクリフーズは昨年八月ごろに輸入しようとした中国産の「ひじき煮枝豆入り」について、検疫で基準値超えの細菌を含むことが分かり、積み戻しなどの指導を受けた。温度管理を怠ったのが原因とみられる。 マルハニチロ水産は同月ごろに輸入しようとした中国産の「シシャモの味醂(みりん)干し」について、大腸菌群の陽性反応が出たとして廃棄などの指示を受けた。また、同月にベトナム産のエビフライについて、十一月にはインド産の養殖エビについて、基準値超えの合成抗菌剤が検出されたとして廃棄などの指示を受けた。