ソバのゲノム解読、品種改良 モチ性、食料問題解決に期待―京都大など 2023年08月11日00時10分配信 モチ性ソバ粉と通常のソバ粉を混ぜた十割そば(京都大提供) 京都大などの国際研究グループが、ソバの全遺伝情報(ゲノム)を解読し、もちもちした食感のあるモチ性を持つ品種改良に成功したと発表した。ソバはキヌアなどのように地域の重要作物ながら、育種などの研究が進んでいない「孤児作物」。世界は気候変動と急激な人口増に直面しており、食料問題の解決が期待されるという。 マツタケのゲノム完全解読 生態の仕組み、解明期待―かずさDNA研と東大 論文は10日の英科学誌ネイチャー・プラント電子版に掲載された。 研究グループはソバのゲノムを解読し、起源をチベット南東部の野生種と突き止めた。化学物質を用いて特定の遺伝子の機能を失わせることにより、イネやムギ、アワなどにあるモチ性を獲得させた品種を開発した。 品