気仙沼市の階上、大島、唐桑の3地区で26日、今季のウニ漁が市内のトップを切って開口された。初日としては「身入り、数ともにまずまず」(漁業者)で、各浜に初夏の訪れを告げた。 階上地区では、100隻以上の小舟が波路上漁港などから出港。午前5時の開始と同時に、狙いを定めた岩礁付近などを箱眼鏡でのぞきながら、先端にカギがついた長い竿を巧みに操ってウニを次々と取っていった。 漁業者によると、この日は水深が深いところは濁りがあって見えなかったため、比較的浅いところを中心に探したという。ほとんどが自家消費で、「近所の人やお世話になっている人にも配りたい」と声を弾ませた。 階上では8月上旬にかけて計10回の開口を予定。県漁協気仙沼地区支所の三浦千加良運営委員長(53)は「今年も待ちに待ったウニのシーズンが来たという感じだ。身入りは、これからさらに良くなってくると思うので期待したい」と話した。 24日には、