今シーズンのサンマ漁について、水産研究・教育機構は31日、気仙沼魚市場で開いた水産関係者との意見交換会で、「来遊量は昨年と同じく低水準」とする予測結果を示した。漁場も公海が中心となる一方、昨年よりも日本寄りの海域で分布量が増える―との見通しを明らかにした。サンマ漁は来月10日に解禁される。 話題提供した水産研究・教育機構水産資源研究所の冨士泰期さんは、6~7月に行った北太平洋での表層トロールによるサンマ資源量調査の結果をもとに、今シーズンの来遊量や漁場形成、組成の見通しなどを示した。 それによると、主体となる1歳魚(体長29㌢以上)の割合は「昨年並み」とし、サイズが小さい0歳魚を含めた今シーズンの主体は「80㌘台から100㌘台」とした。 漁期の前半は1歳魚が主体で90㌘台から110㌘台、後半は0歳魚が混ざり、80㌘台から100㌘台が中心になると予想した。 注目される漁場は、8月から9月にか