佐賀県が開発したデビュー5年目となるブランドかんきつ「にじゅうまる」の販売が20日、始まった。佐賀市の佐賀青果市場で行われた初競りでは、化粧箱入り3キロ(8玉入り)に過去最高の50万円の高値が付いた。 約20年かけて開発した中晩柑(かん)の品種で、糖度や酸度、外観の基準を満たしたものが「にじゅうまる」として出荷される。食べ応えのある大きさで、果汁のジューシーさに特長がある。 初競りには約3トンがかけられた。JAさがの楠泰誠組合長が「十分に仕上がっている」とPR。過去最高額で落札した果実工房新SUN(佐賀市)の中島新太郎社長(70)は「天候が厳しい中で大切に育ててもらった」と、夏場の猛暑の中で苦労して生産する農家を思いやった。 今季は4月上旬ごろまで前季の約1・5倍となる290トンを関東や関西、佐賀、福岡向けに出荷する見込みという。(古賀真理子)
