有明海に飛来するカモによる佐賀県沖の養殖ノリの食害などを防ぐため、小型無人機「ドローン」を活用した実証事業が今月から始まる。双胴船の形状の水上ドローン(船)を使って、カモを追い払いながら海上の羽毛も回収する計画で、来年1月までかけて効果を検証しながら実用化の可能性を模索する。
有明海に飛来するカモによる佐賀県沖の養殖ノリの食害などを防ぐため、小型無人機「ドローン」を活用した実証事業が今月から始まる。双胴船の形状の水上ドローン(船)を使って、カモを追い払いながら海上の羽毛も回収する計画で、来年1月までかけて効果を検証しながら実用化の可能性を模索する。
5日午前7時20分ごろ、長崎県松浦市の青島沖で、伊万里市の伊万里港から長崎県佐世保市の宇久平港へ向かっていたフェリー「たらまゆう」から「船内の電源が喪失してしまった。救助してほしい」と唐津海上保安部に要請があった。伊万里海上保安署の巡視艇ゆみかぜと民間のタグボートが救助のため出動し、同日正午に伊万里港内の久原北3号岸壁に着岸した。けが人はいなかった。 伊万里海上保安署によると、現場は青島沖の北約1・2キロ。フェリーは同日午前5時50分に伊万里港の七ツ島岸壁を出港し、エンジントラブルが発生して航行できなくなった。船員5人と乗客3人が乗っていた。浸水や油の流出などもなかった。 フェリーの船籍は神戸市で、工事業者と資機材を運ぶために利用されている。当時はセメント車2台や10トントラックなど工事車両5台も積載していた。
宮城県気仙沼産の焼きたてサンマ千尾を無料で振る舞う「絆サンマ祭り」が2日、大町町のオリオンプラザで開かれる。2019年の佐賀豪雨で被災した町の復興を東北のNPOが支援した縁で始まった祭りで、飲食の出店や災害対応のワークショップ、ステージイベントもある。 サンマは会場で炭火焼きし、午前10時から午後2時まで1時間ごとに振る舞う。午前9時から3回分、午後0時半から2回分の引き換え券を配る。 会場には東日本大震災など災害被災地の物産や町内外の飲食の出店が約30店並ぶ。緊急時の瓦や新聞紙スリッパを作るワークショップ、緊急車両展示、ライブや寸劇などのステージイベントもある。午後3時まで。問い合わせは大町町企画政策課、電話0952(82)3112。(小野靖久)
太良町で水揚げされるワタリガニ「竹崎カニ」の供養行事が24日、同町大浦竹崎であった。地元の「竹崎かに旅館組合」(組合長・荒川信康蟹御殿社長)の組合員や観光関係者らがカニの霊をなぐさめ、メスのカニを海に放流して豊漁を祈願した。 カニ供養は今年で49回目。竹崎観世音寺の本殿で仏事があり、生きたカニを供えて参列者が順番に焼香した。この後、竹崎港から漁船で有明海沖に出ると、卵を抱えたメスのカニ約130匹を海へ帰した。荒川組合長は「改めて竹崎カニの恵みに感謝し、また1年の豊漁を願いたい」と話した。 11月ごろまではオスのカニのシーズンで、同組合に加盟する旅館9軒を中心に、10月31日まで「秋だけど、夏カニフェス」を開催している。(市原康史)
唐津市東唐津の老舗旅館「洋々閣」で19、20の両日指された将棋の第65期王位戦7番勝負第4局では、藤井聡太王位(22)と挑戦者の渡辺明九段(40)が選ぶ唐津ならではの「勝負飯」やおやつにも注目が集まった。 昼食は対局会場から近い七つの飲食店から10品、午前と午後のおやつは和菓子、洋菓子、スイーツの12品が候補に選ばれた。おやつは唐津焼の器に盛られて提供され、地元色を出した。 19日の昼食は、藤井王位が「からつ鮨 笑咲喜」(中町)の「太閤穴子丼&地魚茶碗蒸し」、渡辺九段が「味処さかもと」(東唐津)の「海鮮丼」で、唐津の海の幸を味わった。 20日の昼食は、両棋士とも佐賀牛を使ったメニューを注文。藤井王位は「佐賀牛ロコモコ」、渡辺九段は「佐賀牛シャトーブリアン丼」で、いずれも和牛ステーキ専門店「キャラバン」(中町)が提供した。 キャラバンのオーナーシェフ河上彰範さん(47)は「対局前からファンの
佐賀市漁村女性の会(佐賀市東与賀町)が、有明ノリを使った「SAGA PARI NORI(佐賀パリッ海苔)」を五輪で沸くパリで販売している。東京での商談会をきっかけに出品が決まり、今年1月の出荷分は完売。4月に追加で輸出した。 幅約2センチのノリを甘辛いタレに浸し、じっくりと乾燥させる。おやつやおつまみとして好評で、「梅」「しょうゆ」「柚子(ゆず)」の3種類をパリで販売している。現地では「日本らしい味」と柚子が一番人気という。 パリパリの食感から名付けた商品名が偶然にも五輪の開催都市名と一致し、さらに大会期間中に販売できた。「有明ノリの販路拡大を目指してきた。海外にも進出できてうれしい」と代表の古川由紀子さん(75)。美食の街パリで、金メダル級の話題を狙っている。(秋根紗香)
唐津市の屋形石漁業協同組合(平田芳弘組合長)は、2022年から取り組んできたアカウニの養殖に成功した。内海と比べ不向きとされる外海での養殖となったが、地元産の餌を使って天然に近い味や色合いを目指し、試食会でも好評を博した。「屋形石紅(あか)うに」と名付け、唐津の新たな特産品としてPRしていく。 屋形石地区ではウニ、アワビ、サザエの素潜り漁や定置網漁が行われている。アカウニ漁は同漁協の収入の5%程度を占めているが、ここ2、3年で天然ものの身入りや色付きが急激に悪くなり、育てる漁業にも注力していくことを決めた。 組合員8人で「紅うに部会」を結成し、22年2月から養殖を始めた。定置網のロープを利用して水深5~10メートルに籠をつるし、3日に1回のペースで餌を与える。餌は地元産のアスパラガスのほか、宮島醤油などから提供を受けた昆布を使用。購入した種苗1万個のうち、6~7割が15ミリから出荷の目安と
マルチタレントとして活躍する佐賀市出身の優木まおみさん(44)がオーナーを務める「鰻(うなぎ)の成瀬佐賀北川副店」が27日、佐賀市北川副町光法にオープンした。シンプルなメニューと効率的な店舗運営で、うな重を手頃な価格で提供する。コストパフォーマンスの良さから人気を呼び、わずか2年で全国に200店以上となったウナギ店チェーンの佐賀県内初店舗となる。 うな重(吸い物、漬物付き)はウナギの大きさで価格が異なり、1尾の「松」が2600円、4分の3尾の「竹」が2200円、半尾の「梅」が1600円。ご飯大盛りは100円。飲み物は瓶ビール、冷酒、ノンアルコールビール、ソフトドリンクなど。 厳選された養殖場で育ったニホンウナギをさばくなど一次加工したものを、店頭で蒸して焼く「関東風」で仕上げる。注文から10分程度で提供する早さも売りだ。調理作業の軽減、商品の絞り込みで原価率や人件費を抑制して低価格を実現す
スペインのミシュラン二つ星シェフが、太良町竹崎港で水揚げされるコノシロ(コハダ)を使った「至高のメニュー」を考案した。佐賀市の「SAGA BAR」で8月1日から1日限定20食で提供する。 二つ星レストラン「ムガリッツ」のオーナーシェフ、アンドニ・ルイス・アドゥリスさんがレシピを考案した。今年3月、アンドニさんに「SAGAガストロノミー交流大使」を委嘱した佐賀県が、県産食材のメニュー開発を依頼した。 アンドニさんはスペイン料理で使われる魚に似ているというコノシロに着目。オリーブオイル、塩、バジルなどに漬け込み、美食の街として知られるサンセバスチャン風にアレンジした。至高のメニュー「コノシロのアドバル」(通称コノバル)として、1食500円で売り出す。 県によると、コノシロは首都圏で江戸前寿司の高級ネタとして知られる「コハダ」の成長魚。ほとんどが太良町竹崎港で水揚げされている。成長したコノシロは
動物性と小麦粉を使わない料理人として植物性レシピを発信しているSoy王子さん。SNSに投稿された「牡蠣を使わない全人類が騙される“ヴィーガン・カキフライ”」には、「作ってみたけど、本当に牡蠣みたいな味がする」「夢みたいなレシピ」と驚きの声が寄せられた。かつてカキフライを食べてあたった経験があるSoy王子さんは、牡蠣を食べるのが怖くなり、“あたる心配のない”予想外の食材を使ってカキフライの味を再現するレシピを思いついたという。 【動画カット】これは騙される…本物さながらの断面図!レシピやコツも…“牡蠣を使わない”カキフライの作り方 ◆美味しく作るコツは、“長芋の衣”をたっぷりとつけること ――SNSでは、「時期を気にせず、1年中食べられるからありがたい」「苦手で食べられないけど、いまだに食べたい欲が捨てきれないので作ってみます」「牡蠣にあたってから、恐怖で食べられませんが、これは美味しそう」
「さがから」は、佐賀県内の「お得」「役立つ」「楽しい」が盛りだくさんのインフォメーションです。佐賀新聞が取材したグルメ、お店、イベント、佐賀の酒、プレゼントなど、さがから発信する色とりどりの情報をお届けします。
ひとは自分に都合が悪いと40~60%引きで答えるものらしい。考古学者、佐原真さんの『考古学つれづれ草』にこんな挿話がある。「ビールを週に何缶飲みますか?」。米国の大学が調査した。すると「飲まない」は85%、「8缶未満」が15%だった◆ところが、各家庭のごみを調べてみると、55%が8缶以上も飲んでおり、全く飲まないのは25%に過ぎなかった…。この手の過少申告は、健康診断で身に覚えがないではない。脂っこいものも間食のおやつも、「極力控えてます」と胸を張ったりする◆都合の悪い問題が目の前にあるのはわかっているのに、あえてそれが存在していないかのように振る舞う。英語には「部屋の中のゾウ」という言い方もある。あんな大きな動物が居座っているのに気づかないなんて、というわけである◆海の中で兆している変化は過少申告ではあるまい。近年、イワシやサバなど日本近海で捕れる大衆魚の体重が減り、小型化しているという
潮が引いた干潟で求愛ジャンプや縄張り争い-。国内では有明海と八代海の一部に生息するムツゴロウが繁殖期を迎え、求愛行動が盛んになっている。 雌の気を引こうと雄はピョンピョンと跳びはねてアピール。縄張りに近づく恋敵には背びれを広げて威嚇し、体をぶつけて追い払う。プロポーズが成功すると、寄り添いながら巣穴に消えていく。 保護区に指定されている小城市芦刈町の六角川河口は間近に観察できる撮影スポットで、佐賀県外からもカメラマンが集まる。求愛行動は7月ごろまで続く。(写真と文・米倉義房)
2季連続で養殖ノリの不作が続いている佐賀県沖の有明海で、漁場を改善しようと、漁業者による海底耕うんが実施されている。効果を上げようと、県有明海漁協南川副支所では新たな装置による耕うん方法にも取り組んでいる。 海底耕うんは、海底をかき混ぜて底質を改善し、二枚貝などが生息しやすい環境をつくる環境改善方法の一つ。赤潮の原因となるプランクトンを補食する二枚貝が増えることで、養殖ノリが育ちやすくする効果を狙っている。 南川副支所では10~14日にかけ、早朝から沖合の漁場に各日、15隻が出港して取り組んだ。今年から従来の重りをつけた鋤(すき)で海底を引き回す方法に加え、新たな装置を導入。ホースの先に器具を取り付けて海底に沈め、くみ上げた海水を噴射して海底をかくはんした。 同支所の中島浩徳運営委員長(62)は「海の中をかき混ぜる台風もここ数年は直撃がなく、底質が改善されていない状況」と説明する。「2季連
玄海海中展望塔のリニューアル後から1万人目の来場者となった山口暖ちゃん(中央)。父・敬さん、母・莉奈さんと訪れた=唐津市鎮西町 1日にリニューアルオープンした玄海海中展望塔(唐津市鎮西町)の来場者が28日、再オープンから1万人を突破した。1万人目の来場者となった佐賀市の山口暖(だん)ちゃん(生後6カ月)の家族に唐津焼などの記念品を贈った。 玄海海中展望塔は1974(昭和49)年、日本海側で唯一の海中展望塔として開館した。施設の老朽化や来場者の減少傾向を受け、開館後初の大規模改修を実施し、2023年9月から24年3月まで休館した。 全国に7カ所ある海中展望塔では初となるプロジェクションマッピングを導入。24個の窓から海中の魚を見ながら、天井に360度映像を映し出すことで海底世界に引き込まれるような没入感のある空間に生まれ変わった。 リニューアルオープン後は週末に1日1千人が訪れるなど順調に推
開校式で、田島哲明理事長(右)から野村哲也校長に手渡された校旗=唐津市東大島町の唐津海上技術短期大学校 高校卒業者らが対象となって社会人の入学も受け入れる船員養成機関の国立唐津海上技術短期大学校(唐津市)の開校式と入学式が8日、行われた。これまでの唐津海上技術学校からの移行で、入学した18~37歳の35人が2年間、航海士の養成に特化した教育を受ける。 唐津海上技術学校は中学校卒業者を対象に航海士と機関士の両方を育成する「両用教育」を実施してきて、普通科目も教えていた。本年度から短期大学校となり、社会人の入学などを通じて高齢化する内航船員の確保につなげる。短期大学校は全国5校目で、航海科に特化したのは小樽(北海道)に次いで2校目。 開校式では、全国各地の船員養成学校を運営する独立行政法人「海技教育機構」の田島哲明理事長が開校を宣言し、野村哲也校長に校旗を授与した。入学式では野村校長が「新たな
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