秋田県男鹿沖で伝統の「大謀網(だいぼうあみ)漁」を行っている漁業会社・台島大謀(武田昭彦社長、男鹿市)の大型定置網が、5月中旬の暴風と波浪により大きな被害を受け、漁獲量が大きく落ち込んでいる。復旧作業を急いでいるが損害は大きく、関係者は頭を悩ませている。
本県でギバサと呼ばれ親しまれる海藻「アカモク」の生育不良が目立っている。昨年の海水温の上昇が影響した可能性があり、男鹿市では原料不足のため廃業を決めた水産加工業者も出ている。近年は健康効果が注目され、需要が拡大傾向にあるだけに、関係機関は資源維持の取り組みに力を注いでいる。 4月末から5月にかけ、ギバサの採取が盛んになる男鹿市戸賀地区。今年は漁場に漁師たちの姿はなかった。例年は17トンほどの水揚げがあるというが、今年は資源保護のため禁漁にしたためだ。
秋田県内では5月から7月にマアジの漁獲量がピークを迎える。弾力のある食感、豊かなうまみを旬に楽しみたい。 県水産振興センターによると、県内の年間漁獲量は300トンほど。海に網を設置して回遊する魚を誘い込む定置網漁によるものがほとんどで、大型定置網漁船が操業する男鹿市の椿漁港や、にかほ市の象潟漁港、金浦漁港などで多く水揚げされる。
秋田県大仙市観光物産協会(鈴木直樹代表理事)と同市の食品製造・加工三吉フーズ(佐藤憲夫代表社員)、岩手県宮古市の小売業かけあしの会(菅原則夫社長)は、両市の特産を使った「牡蠣(かき)の釜飯」を共同開発し、発売した。 宮古市産カキと大仙市産あきたこまちを使用。具材が入った昆布ベースのだし汁とコメを付属の容器に入れ、電子レンジで5分加熱。ふたをしたまま蒸らすと出来上がる。カキは加熱しても身が縮みにくく、クリーミーな味わいが特徴。1商品当たり2、3粒入っている。
洋上風力発電設備の作業員などを育成する訓練センター「風と海の学校 あきた」が4月1日、男鹿市の男鹿海洋高校内に開所する。海運大手の日本郵船(東京)と訓練指導を担う日本海洋事業(神奈川県横須賀市)が共同で設置。市場拡大が見込まれる洋上風力分野の専門人材を育成するとともに地方活性化につなげたい考えで、4月上旬にも受講生の訓練を開始する。 風と海の学校は男鹿海洋高の実習棟内に整備。水深10メートルのプール脇に風車を模した模擬タワーを設置。棟内の教室には作業員輸送船(CTV)の操縦訓練を行う最新のシミュレーター室のほか、講義室を備える。訓練の主な対象は、設備の点検保守業務を手がける作業員や作業員輸送船などの船員。
プレスリリースの内容について このプレスリリースは発表元による原稿をそのまま掲載しています。内容についてのご質問等は、発表元に直接お問い合わせください。 「昆布切符」に続くPRツール。「敦賀」の文字や名所、特産を本物の昆布に描いてアピール。 2024年3月16日の北陸新幹線敦賀開業に合わせ、福井県敦賀市は、特産の昆布で観光客を出迎え魅力を発信しようと、「昆布ポスター」を制作しました。敦賀駅交流施設「オルパーク」に展示し、新幹線で訪れた観光客らを出迎えています。 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403147984-O1-l87351Hr】 ポップなデザインで敦賀をPR ポスターのサイズはA0判で縦約119センチ、横約84センチ。本物の真昆布を複数つなぎ合わせて1枚のポスターに仕上げています。北陸新幹線車両のイラストを交えながらポップな雰囲気でデザイ
秋田県内で試験養殖されている「秋田オリジナルワカメ」が23日から、県内のスーパー37店で販売される。数量限定。一般的な三陸由来のナンブ系に比べ、根元部分(メカブ)がやわらかく甘みが強いとされ、県水産振興センターは「しょうゆやポン酢をかけるなど好みの食べ方で味わってほしい」とPRしている。 秋田オリジナルワカメは、男鹿半島沿岸に自生するボタメ系と呼ばれるワカメを改良した品種。2009年度以降、県水産振興センターが大きく育つものを選んで掛け合わせ、大型化を進めている。
毛糸を編んで作られたマスコットが自宅の壁に掛かっている。名称は「小原木(こはらぎ)タコちゃん」。宮城県気仙沼市の会社が製造・販売している商品の一つだ ▼その名の通り足が8本ある。壁に掛けた状態で頭から足の先まで長さ10センチほど。青やピンクなど色彩豊かだ。口には真っ赤な糸を使用。愛嬌(あいきょう)たっぷりの垂れ目が白いボタンと黒い糸で作られている。小原木は気仙沼市内の地区名だ ▼この会社を経営しているのはドイツ出身の女性。東日本大震災発生後、心身共につらい避難生活を送っている人たちのためにと当時住んでいた京都市から被災地の各避難所に毛糸を送った。編み物をすることが癒やしにつながるかもしれないと考えたからだ ▼すると小原木地区の避難所から毛糸をもっと送ってほしいとの反応があり、それを機に女性と被災者の交流が始まった。その活動は毛糸のほか靴下や帽子などのニット商品を取り扱う会社の設立に発展。気
東日本大震災の記憶を伝承するため、宮城県気仙沼市の復興祈念公園に彫刻作品を設置している秋田公立美術大(秋田市)教授の皆川嘉博さん(55)が、5体目となる陶彫刻「三月」を制作した。表現に関わる芸術家の一人として、「あの日の記憶を今も心の中にとどめている人たちの気持ちに寄り添いたい」と被災者に思いを致す。 皆川さんは2003年に気仙沼市リアス・アーク美術館で個展を開催した。市は21年の公園開園に当たって、時代を超えて見た人の感性に訴える「伝承彫刻」を設置するプロジェクトを立ち上げ、皆川さんに制作を依頼した。被災者の体験談や証言などを基に、母を津波で亡くした少女の胸像「ごめんね」や、男の子3人が連れ添ってペットボトルの水を運ぶ「水をくみに」など、これまでに4体を設置した。
本県沿岸のサケ漁獲量が昨年、ピーク時の6・8%に当たる81トンに落ち込み、記録の残る2000年以降で最少だったことが分かった。県内では冬場の同時期に行われるハタハタ漁も記録的な不漁に見舞われ、サケ漁とハタハタ漁で生計を立てる漁師にとって「ダブルパンチ」となっている。 県内のサケ漁はにかほ、男鹿両市が盛んで、9~12月に定置網を使って行われることが多い。県水産振興センター(男鹿市)によると、県内の00年以降の水揚げは1180トンだった09年が最多。その後は徐々に減少し、22年は429トンと前年を上回ったものの、昨年は81トンと大きく減少した。 不振は国立研究開発法人・水産研究・教育機構(本部・神奈川県)の統計からも浮かび上がる。本県の漁獲量は昨年、01年以降で最も少ない2万8106匹。05年にはその8倍の23万2千匹を水揚げしていた。
秋田の県魚として親しまれてきたハタハタが、身近なものではなくなりつつある。近年は記録的不漁が続き、2023年の漁獲量は1995年の禁漁明け以降最少となった。漁獲の低迷は秋田に根付いてきた食文化の衰退にもつながりかねず、さまざまな業界に影響が広がっている。 「雌1匹900円」。今月6日、秋田市の70代男性は鮮魚店に並んだハタハタの値段を聞いて、悩んだ末に別の魚介を手に取った。「毎年ハタハタを食べているが、今年は高くて全然食べられていない。高級品になってしまった」 23年(1~12月)の漁獲量は沖合、沿岸合わせて110トンで、記録的不漁とされた22年の197トンをさらに大きく下回った。今季の漁期(23年9月~24年6月)で見ても、漁獲量は12月末時点で109トンと低迷しており、禁漁明け直後の143トンを下回って最少となる見通しだ。
秋田県男鹿市の県漁業協同組合中央支所中央北地区の市場で16日、北浦地区などで水揚げされた季節ハタハタ2・48トンの入札が行われた。15日夜から16日朝にかけてが実質的な本隊接岸とみられるが、漁師たちは「全然駄目」と思ったより低調な漁獲量に嘆き節だった。 15日午前7時ごろ、北浦地区の漁港では漁師たちが選別作業に追われていた。周辺には多くの軽トラックや乗用車が止まり、見学に来たと思われる人も。
秋田県男鹿市の北浦地区で9、10の両日、接岸モニタリング用の網で季節ハタハタ計32キロが水揚げされ、県漁業協同組合中央北支所で競りにかけられた10日が同地区の初漁となった。同日午前11時から6漁業者が一斉に網を入れ、11日朝にもまとまった量を水揚げした。 11日午前7時ごろ、北浦地区の相川漁港に2隻の漁船が戻ってきた。船からそれぞれハタハタの入った箱を下ろし、漁師が雌と雄の選別にかけるが「駄目だな。雌が少ないし、半分は卵が腹から出てしまっていて売り物にならない」と表情は浮かない。 10日に行われた初競りでは、モニタリング用の網で水揚げされた32キロが雌1キロ5600円、雄同2600円の値をつけた。
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