今から50年以上前、人類はクジラが歌うことを初めて発見しました。 それを機に、クジラにとっては「発声」こそが最も大切なコミュニケーション手段であることが明らかになっています。 特に広大な海で群れも作らずに暮らすシロナガスクジラは非常に大きな声で鳴き、何百キロも遠方まで歌を届かせることが知られています。 しかしハクジラの発声方法についてはこれまで研究でわかっていますが、シロナガスクジラのようなヒゲクジラはハクジラと同じ発声器官を持たないため、どうやって声を出しているのか不明でした 南デンマーク大学(SDU)の研究チームは今回、ヒゲクジラ類の標本を解剖することで、その謎を解き明かすことに成功しました。 またこの発声システムから考えると、ヒゲクジラたちの声は最大で約1600キロ離れた相手にも届くと予想されています。 研究の詳細は2024年2月21日付で科学雑誌『Nature』に掲載されています。
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