青少年が創意工夫あふれる作品を発表する「2020世界青少年発明工夫展」で、岐阜県中津川市の中学校3年生、稲垣龍樹さん(15)が銀賞を受賞した。2019年7月にあった京都アニメーション放火殺人事件で建物の窓から逃げようとした人が、防犯用の柵を外から壊してもらって救出されたことを知り、「火災時に室内から開けられる格子柵」を製作した。市役所で青山節児市長に受賞を報告し、「この柵の構造が世界に広まれば世界の人々が助かる未来ができる」と期待を込めた。 命を守るものが命を奪うかもしれない-。壊れた窓の柵をニュースで見て、中学2年の夏休みに製作に取り組んだ。室内から柵を外せる構造にする必要があると考え、物を固定する際に使う器具「クランプ」に注目。さまざまなクランプをテストし、柵を固定する部材に丸パイプを使い、イマオコーポレーション(関市)のクランプを採用した。室内から簡単にロックを解除して柵を押し出し、