「論座」の6月号に、加藤紘一のインタビューが出ている。「ネット社会はどこへ向かう」がテーマである。 加藤は、次のように主張している。すなわち、現在の「右翼」と呼ばれる層には2種類あり、国学から発生した従来の右翼と、「諸君!」「正論」「SAPIO」「WiLL」に代表される「オピニオン雑誌右翼」に分けられる。後者の「北朝鮮に先制攻撃をかけろ」「なぜ核を持ってはいけないのか」などの過激な主張を前にして、従来右翼はだんだん自分たちの居所がなくなってきている。だから、そういう人たちにどんどん意見を言ってもらいたい、などなど。 実は同様の主張を、民族派右翼である鈴木邦男も行っている。加藤の言う「オピニオン雑誌右翼」(鈴木は産経新聞もそれに含めている)の過激さに比べれば、既存の右翼の方が穏やかだ、だから「右翼は何をやっているんだ」という声が聞こえるようになり、「このままでは自分たちの存在意義がなくなって