リンダ・グラットン ロンドン・ビジネススクール教授。『ワーク・シフト』著者。経営組織論の世界的権威で、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家」の1人。英『エコノミスト』誌の「仕事の未来を予測する識者200人」に名を連ねる。組織におけるイノベーションを促進するスポッツムーブメントの創始者。 (撮影:今井康一=以下同じ) 先進国の人間にとって、グローバル化は新市場開拓のチャンスである一方、雇用を失うリスクとも背中合わせだ。欧州では若年層の失業問題が深刻化しており、中間層の仕事の多くは、新興国の人材やテクノロジーに奪われている。国同士の壁がなくなる現状にどう対応すべきか。話題のビジネス書『ワーク・シフト』の著者で、ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏と、『10年後に食える仕事 食えない仕事』の著者で、ジャーナリストの渡邉正裕氏が、正反対の主張をぶつけ合った。(『週刊東洋経