企業規模を見ても、家庭用ゲームメーカーの雄である任天堂の株式時価総額が約1兆7000億円なのに対して、近く上場予定の世界最大のソーシャルゲーム企業といえる米Zyngaは上場後の株価総額を約2兆円と見込んでおり、すでに任天堂を追い抜いている。では、国内のソーシャルゲーム企業の動向はどうなっているのだろうか。 「2010年のソーシャルゲーム業界は、実に多くの企業の間で熾烈な競争が繰り広げられていたが、2011年に入ってからは徐々に淘汰が進んでいる。実際には、GREEとMobageのプラットフォームともにコナミが強いが、それに続く企業としてGREEではgumiとドリコム、MobageではKLabとGMSが力を付けて、コンスタントにヒットタイトルを出している。このように、上位寡占の傾向が進行しつつあるのが業界の現状だ」(国光氏) こうして国内市場が成熟化しつつある中、勝ち組企業の多くは次のターゲッ