この契約は、請負でも準委任でもありません:「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(110)(1/3 ページ) 発注者は請負だと思い、受注者は準委任だと思って進めていたシステム開発プロジェクト。だがトラブルが起きて契約書を見直してみると、請負、準委任、どちらの文字も書面になかった。トラブルの責任はどちらが負うべきなのだろうか。 連載目次 それって本当に準委任契約? 先日、ITベンダーに勤める知人から相談を受けた。 「準委任契約なのに、成果物の品質が悪くて検収できないとお客さまから言われた。こちらもプロだからいいかげんな仕事でお金をもらおうとは思わないが、請負でもないのに品質が悪いからお金を払わないというのはおかしくはないか」 知人に「契約書に準委任契約と明記しているのか?」と尋ねると、答えは「No」だった。契約書には「システム開発委託契約」とは書いているが、その中身が請負か準委任かは
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