最近、デジタル関連で米Mattel(マテル)の名前を目にすることが多い。「バービー人形」をはじめとするアメリカの老舗玩具メーカーだ。そのMattelが何かとデジタル戦略に出ているのだ。そうした同社の新しいデジタル玩具の例をいくつか挙げてみよう。 一つは、バービー人形のAI化だ。先だってのコラムでも少し触れたが、これはユーザーと一緒におしゃべりできる「Hello Barbie」(写真1)というバービー人形で、クラウド上の自然言語認識機能を利用して、ちょっとしたやり取りができる。AIと言ってしまうと少々大げさかもしれないが、子供が喜ぶ程度にはおしゃべりが可能だ。 おしゃべりする際には、ベルトの中央のボタンを押す。デモビデオを見る限りでは全ての質問に答えられるわけではないようだが、おしゃべりに困ると、「あなたは将来何になりたいの?」とか「あなたの好きな料理は何?」などと聞いてきたりして、子供の回