阪神淡路大震災から24年 平成7年(1995年)、ある亥年の1月17日の阪神淡路大震災から24年がたちます。 当時、神戸海洋気象台(現在の神戸地方気象台)の予報課長でしたが、そのときに災害現場で経験したことと、一般的に言われていることとの違和感は、その後に被災しながら勤務した福井豪雨や東日本大震災を経験した後でも続いています。というより、大きくなっています。 それは、災害時に何をしたら良いのかということに正解はないことで、ある災害時には正しい行動でも、別の災害時には間違った行動になるということからきているのではないかと思います。 災害発生後に色々な意見が出てきます。 多くは正しい意見ですが、その大半は、災害の結果を知ってからの意見です。 阪神・淡路大震災の約2ヶ月後に地下鉄サリン事件が発生し、その少し前に発生した松本サリン事件の容疑者が冤罪であったことが明らかになったことから、日経新聞では