詩集を中心に手がける東京・南池袋の老舗出版社「書肆(しょし)山田」が廃業するのではないかとの情報が一時ツイッター上に流れ、文学関係者から驚く声が上がった。 その後、廃業との情報は正しくないと出版社から連絡が入ったと、投稿者が訂正する事態になった。現状について、書肆山田の鈴木一民代表に話を聞いた。 ツイッターでは、出版された本への思い出を語る人が続出 朝日新聞の2021年2月5日付朝刊記事などによると、書肆山田は、1970年に山田耕一さんが立ち上げ、文学、思想、芸術の出版を始めた。7年ほど後に鈴木さんが代表を継ぐと、鈴木さんは主に営業を担当し、妻の故・大泉史世さんが詩集の編集を手がけ、著名な詩人らを育ててきた。 ところが、大泉さんが22年5月19日に闘病の末に亡くなった。詩人らからは、大泉さんを悼む声が次々に上がり、小説家の池澤夏樹さんは、毎日新聞の7月13日付夕刊に寄稿し、1000点を超え
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