エボラ、マールブルグ、ラッサ、クリミア・コンゴなどの出血熱から、日本でも感染するインフルエンザ、ノロ、マダニから移るSFTSまで、ウイルス性の「新興感染症」の研究と新たな治療薬の開発を行い、バイオテロ対策への貢献で平成26年度の文部科学大臣表彰科学技術賞も受賞した安田二朗先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=的野弘路)
ローマの都に火を放ち、妻や実の母親も殺害したとされる皇帝ネロ。「暴君」として知られる男は、実は時代の先覚者だったのか。その真の姿を追う。 文=ロバート・ドレイパー 写真=リチャード・バーンズ、アレックス・マヨーリ 史料が伝えるところによれば、ネロは最初の妻オクタウィアの殺害を命じ、身ごもっていた2番目の妻ポッパエアを足で蹴って死なせ、母親であるアグリッピナも暗殺したという。さらにネロは、紀元64年に起きたローマの大火を首謀しておきながらキリスト教徒にその罪をなすりつけ、彼らを斬首やはりつけの刑に処したと伝えられている。 残虐非道な「暴君」説はどこまで本当か だが死者は自らの生涯を書き残すことはできない。最初にネロの伝記を書いたスエトニウスとタキトゥスは、ともに元老院とのつながりが強く、ネロの治世を批判的に記した。ローマの元老院が、政治的理由からネロの名声をおとしめようとしたのはまず間違いな
シラスウナギ採捕量の推移(2002年までは漁業・養殖業生産統計年報による。2003年からは水産庁調べ) 今年のシラスウナギの採捕量は、歴史的な低レベルを記録した昨年に比べて増えている。これを「豊漁」などと伝えたメディアもあるが、過去に比べて大幅に減少している中での小さな変動の範囲内で、依然として資源が深刻な状況にあることには変わりなく、好転の兆しなども見えてこない。多少なりとも回遊量が増えた時にこそ、漁獲量を減らして再生産に回すべきなのだが、残念ながらそうはなっていないようだ。 極端に少なかったここ数年のシラスウナギが親になるころの資源量はさらに悪化することが懸念されている。 極度に悪化した資源を回復させるためのシラスウナギの漁獲量の削減と不透明な取引の廃絶、薄利多売のウナギ商法の見直しと「安いウナギをたくさん食べたい」という消費者の意識の改革など、ウナギの危機を前に日本人がやらねばならな
世界一の豪雪の国、日本。「平成18年豪雪」をはじめ、21世紀に入ってから、その前の10年ほどと比べてまた雪が多くなっているという。平成23年も平成24年もしかり。豪雪が防災上も見逃せない問題として浮上してきたいま、雪氷防災のプロである佐藤威先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人/写真=藤谷清美) 第1回 世界一の「豪雪国」、日本の現実 2013年2月12日 第2回 日本の半分が大雪になるわけ 2013年2月13日 第3回 雪国の冬を安全、快適に過ごすために 2013年2月14日 第4回 雪に弱くなった雪国 2013年2月15日 第5回 雪に慣れない都市部に潜む雪害のワナ 2013年2月18日
耳では聞こえていないはずの超高周波音を、我々がなんらかの形で受け取っていて、それに対して脳が応答するという「ハイパーソニック・エフェクト」も、90年代は「聞こえ方がよりよい」という主観的な尺度や、脳波を測定してアルファ波が強く出るようになる、といった水準で議論される段階だった。 それを勃興したばかりの脳のイメージングの手法で、その時、実際に何が起きているか可視化して示す。本田さんが参入した時点での「ハイパーソニック・エフェクト」研究の新たな展開は、まさにその点だ。そして、その結果、高周波音に脳がしっかりと応答していることを確認したわけだが、具体的にはどういうことだったのか。 前回紹介した大がかりな実験で明らかになったハイパーソニック・エフェクトによる脳の活動部位。視床、視床下部、中脳といった「基幹脳」が一体となって活動するとともに、報酬系回路として働く「前帯状回」「内側前頭前野」などの遠隔
2008年に他界した父は昭和一桁生まれで、決して暇というわけでもない仕事の傍ら、2つのアマチュア・オーケストラを別々の時期に創設し、自らタクトを振ったクラシック音楽愛好家だった。 同時にオーディオマニアでもあった。これは、当時としてはごく自然なことで、音楽愛好家であれば、自宅のオーディオシステムを充実させたいと願っていた。ぼくは「父の世代」の知人や父が購入していたオーディオ雑誌などを見ていた経験から、そう感じている。 その中でもややマニア度が高かったらしい父は、自宅にリスニングルームを作り、マランツの管球式アンプだとか、劇場用という触れ込みのJBLのスピーカだとか、ひょっとすると今でも欲しい人がいるかもしれない機材でシステムを組んで、アナログレコードや10号のオープンリールテープの音源を再生して聴いていた。 父とぼくとの間でちょっとした論争があったのは80年代のこと。音楽CDが普及し始めた
日本人が長きにわたって食べてきたウナギの資源が危機的な状況にある。養殖ウナギの「原料」となる稚魚「シラスウナギ」の漁獲量の減少が著しいからだ。今季は3年連続の極度の不漁で、ウナギに絶滅の危機が迫っていると言われるまでになってきた。日本のウナギ消費がピークを迎える土用の丑の日を前に、ウナギ漁やウナギ消費の現状を探った。 第1回 乱獲で資源は危機的に、生息地破壊も一因 2012年7月12日 第2回 背景に日本の消費爆発、定着した薄利多売のビジネスモデル 2012年7月19日 第3回 外来種輸入には多くの問題、資源管理に漁獲規制が急務 2012年7月26日 第4回 さらに深まるウナギの危機 歯止めかからぬ資源減少 2013年7月11日 第5回 ウナギ取引は不透明 規制強化が不可欠に 2013年7月22日
先週にひき続き白バックでお楽しみください。 ところで、上の写真、なんだと思いますか? ぼくは幼いころ見たアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する球形のロボット、『ハロ』を想い起こしましたが・・・。 答えは、マンマルコガネ。 普段はコガネムシのような形をしていて、危険を感じるとダンゴムシのように、ま~るくなる。でも、少し平たいのでコロコロと転がる丸さではない。 つかもうとすると、ツルツルして、滑る滑る・・・つかめない。
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