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ブックマーク / ameblo.jp/vin (7)

  • 『「奇跡のりんご」はなぜ無農薬栽培なのか』

    有名な木村秋則の「奇跡のりんご」をモチーフにした映画が公開されたそうで、それに関係するお話を最近よく見ます。 ところで木村農法はよく無農薬無肥料と言われていますが、なぜそれが可能なのかというと、それは彼が農薬等のことを全く知らないからであり、事実として奇跡のりんごは無農薬栽培でも無肥料栽培でもありません。 というのは人が著書や講演などでも言っている通り、普通に言われる農薬は使っていなくても酢やワサビを使っているらしいので農取法の定義上無農薬ではなく、肥料については菌根菌との共生が肝らしいですが必要に応じて緑肥も使っているらしいので無肥料でもないからです。 緑肥を使っているのに無肥料というのは正直言って全く意味がわかりませんが、無農薬の方に関してはよくある勘違いではあります。農家でも、登録農薬のみを指して農薬であると思っている人は多いです。ただしそういう認識の人が「無農薬栽培」を行うのはい

    kamezo
    kamezo 2013/06/10
    いわゆる「奇跡のりんご」の栽培方法は、無農薬無肥料ではなく〈無登録農薬・無化学肥料栽培〉であるという指摘。/普通の栽培をしている人のがんばりが評価される方がいいなあ、という感想には全力でうなづく。
  • 『とんちんかんな木酢液』

    木酢液とは、木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のこと(wikipedia)です。炭焼きを行うと副生成物として得られるものですが、世の中にはこれを農業に応用している人がいます。用途は殺虫剤などとしてですが、林業が今よりも盛んで炭焼きをしていた人がもっと多かった時代なら知らず、現在でも木酢液をわざわざ購入して使用する人がいるのは、どうにも違和感を禁じえません。 農薬取締法としてはどうなのという観点からは、現在は登録農薬としての木酢液は存在しないので、普通に考えれば殺虫剤として使用することはできません。ただし以前にも紹介したことがありますが、木酢液は特定防除資材として検討中で、そのために経過措置として自己責任で農薬的な使用を行うことは認められています。ただし農薬としての目的で販売したり、他人に勧めることは禁止されています。 木酢液の特定防除資材登録への働きかけは関係団体によって行われており、

    kamezo
    kamezo 2013/03/12
    木酢液を「農薬ではないが農薬的な機能をもつもの」にしておきたいのは、確かにそうなんだろうなあ。「農薬はみんな危険、無農薬ならなんでも安全」という前提自体にムリがあるために生じる混乱だよなあ。
  • 『減農薬・無農薬のコメの味への影響』

    農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 11月20~21日、島根県松江へ米・味分析鑑定コンクールに行ってきました。 http://mytown.asahi.com/areanews/shimane/OSK201011200116.html 参加目的はコンクールそのものより、実際にはそこに集まる農家とかバイヤーさんたちと会って話したり情報交換したりする、ほとんど年1回の同窓会みたいなものなんですけどね。 けど全国から応募は三千近くあり、国内最高峰の米が集まる、米のコンクールとしては最大と言えるイベントで、興味ある人は是非見に行ってみると良いと思います。来年は群馬県の川場村だそうです。正直言って、毎年場所が辺鄙すぎるんだよなぁ。 さてここに行くと毎年、応募された米全ての分析データ

    『減農薬・無農薬のコメの味への影響』
    kamezo
    kamezo 2010/12/03
    三千件近い玄米を分析したところ、食味には農薬の有無多少などよりも〈もともとの環境と、技術の差がかなり大きく影響する〉という結論になったという話。
  • 『甘くてきびしい法律』

    農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 先日こんなニュースがありました。 「アレルギー対応」名乗る卵に注意を=根拠なし、健康被害の恐れ―消費者庁 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101029-00000044-jij-soci 「卵アレルギーの人でも大丈夫」などとうたい、インターネットサイトなどで販売されている卵には科学的根拠がなく、アレルギー患者がべると健康被害が出る恐れがあるとして、消費者庁は29日、注意を呼び掛けるとともに、適切な表示を販売者に指導するよう保健所などに要請した。 卵アレルギーは物アレルギーの中で最も患者が多いとされ、アレルギーの人が卵を摂取するとじんましんや呼吸障害などの症状を起こす。卵に含まれる「オボムコイド」

  • 『アイガモ農法の問題点』

    農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 最近はあまり聞かないような気がしますが、以前アイガモ農法が話題になったことがありました。 アイガモ農法とは、田んぼにアイガモを放って雑草をべさせて、除草剤を使わずとも除草の手間を省くとされる農法です。 特に私の印象に残っているのはマンガ「夏子の酒」のラストに登場した場面で、有機農法に対する希望みたいな扱いでした。確かにアイガモ農法=有機農法みたいなイメージは一般にあるようですが、実はそうとも限りません。 私個人の考えでは、アイガモ農法は良くも悪くも観光農法(慣行農法にあらず)です。アグリツーリズムみたいなものを企画するとして、アイガモの田んぼほど楽しく可愛い見ものはそうそうありません。そしてそこで出来た米に興味を持ってもらえることも不思

    『アイガモ農法の問題点』
    kamezo
    kamezo 2010/06/19
  • 『農薬取締法について』

    農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 ※このエントリには牛乳やストチュウなどは農薬として使えないと書きましたが、これらは特定農薬の保留資材に関わる暫定措置として、使用が認められているそうです。私の間違いでした。公開して長いエントリなので内容を書き改めることはしませんが、読まれる場合は次にあげるエントリもお読み下さい。 http://ameblo.jp/vin/entry-10602779996.html 以前から当ブログで農薬取締法の説明をしたことはありましたが(例えば無登録農薬と法律 )、たいてい無登録農薬の説明のためなどで出していただけなので、今回は農薬取締法の内容を少し説明します。 ○農薬とは何ぞや とりあえず農薬は農薬取締法で定義されています。 第1条の2 この法律に

    kamezo
    kamezo 2010/04/19
    なにしろ農薬に関する法律は無闇に厳しいので、勝手な解釈で自家製農薬もどきをこしらえたり希釈したりするより、市販品を正しく使うほうがよほど安心だという話。
  • 『農業で見かけたトンデモ』

    農家こうめのワイン 農家による農家のための・・・・なんだ?しがないイチ百姓による農業ネタ&農業ニュース評論。ワインと日酒の飲んだ感想や日々の雑記つき。 農業業界にいてトンデモなものを見かけることはよくあります。ただし最初に言っておくと、それが即悪いことだとは思いません。農薬取締法的にどうかとか、景品表示法的にどうかとか言う問題を別にすると、農産物を作る際にある程度のデタラメがあってもいいだろうし、それで良い結果が出るならそれを否定する意味もやはりありません。今でも経験頼りな所も大いにある業界ですし。 農産物に関わるトンデモが悪いのは、それが販促に直接繋がるときでしょうね。つまりマイナスイオンで美味しいお米!てな宣伝とか。けど生産現場だけで、勝手に黙ってやってる分にはどうでもいいことでしょう。要は他人の迷惑じゃなければいいんです。 でまあ農業で見かけるアレげなものですが、かわいい所では田ん

    kamezo
    kamezo 2010/03/05
    まさかブコメで荒田先生の常温核融合に話がつながっていくとは思わなかった。→http://b.hatena.ne.jp/nanoha3/20100305#bookmark-19757110
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