竹枕物語 昔むかし、・・多分、結構むかし、ある山に一人のおじいさんが住んでいました。 おじいさんは竹を刈る名人で、人々からは「竹刈りの翁」と呼ばれていました。 竹というのは、とても繁殖力の強い植物で、放っておくとあっという間に広がってしまいます。 おじいさんは愛用の「山林プロ専用チップソー」を使って、毎日、バリバリと竹を刈っていました。 刈った竹を運ぶのは一苦労で、おじいさんは重度の肩こりに長年、悩み続けています。 重労働を終えた一日の終わり、おじいさんは決まってこうつぶやいていました。 「まったく!竹ってやつは何てやっかいなんだ!!」 ある日のこと、おじいさんがいつものように竹を刈っていると、光り輝く一本の竹を見つけました。 「何だろう?」と不思議に思っておじいさんが近づくと、何と!竹が真っ二つに割れて、中から可愛らしい赤ちゃんが出てきました。 おじいさんはびっくり仰天。慌てて腰を抜かし