今回は、岡本茂樹さんの『いい子に育てると犯罪者になります』と言う本を参考にしています。 今回は、演出家として活躍されている宮本亞門さんの子供時代の話です。亞門さんは、高校時代に引きこもり、自殺未遂を経験しましたが、そのきっかけになった出来事と、岡本さんの考察を学んでいきたいと思います。 それまでは天真爛漫だった亞門さんが、この時『日舞を習うことは、普通と違うことだからみんなには言わないようにしよう』と思うようになります。ありのままの自分でいることができなくなったきっかけになったと考えられます。 著者の岡本さんは、この時の親の接し方について、次のように考察しています。 亮次(亞門さん)の言葉は、いじめられたことで悲しかった、つらかった、苦しかった思いがいっぱい詰まっています。子どもがいじめられたことを親に言うのはものすごい勇気が必要です。ヘルプの信号を出しているのです。だからこそ、励ましや助